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横井 麻珠美 さん
(よこい・ますみ)
1997年4月より癌研有明病院に勤務(当時は癌研究会附属病院)。特にがん化学療法看護に深くたずさわりたいという思いが強く、入職以来、化学療法に関連する部署に所属。近年、入院期間が短縮され、外来治療に移行している医療の現状から、外来で通院される患者さんの看護を大切にしたいと考えている。
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2自分でできる副作用対策
 c. 口内炎・味覚変化対策

「抗がん剤を受けている患者さんは、薬によっては唾液が出にくくなったりします。また抗がん剤だけではなく、放射線をかけている患者さんや、痛み止めを飲んでいる患者さんも、唾液が出にくくなったりします。もちろん抗がん剤治療をしている方で、痛み止めを飲んでいる方もいらっしゃいますので、そうするといっそう唾液は出にくくなります。たとえば食欲がなくなったときに唾液が出にくいと、菌が繁殖しやすくなります。そうすると口の中は、口内炎だけではなくて舌苔(ぜったい)といって、舌が真っ白くなってしまったりと、悪循環を起こしてしまうので、そういう意味でも口腔ケアは重要になってきます。

口腔ケアというのは、たとえば『うがい』のことです。口内炎ができたり、患者さんによっては味覚変化がありますので、それを少しでも予防する、または症状が出たときにも最小限に抑えられるように、日ごろからうがいをしっかりしてもらっています。どうしてなるのか、なったときはどうしたらいいのかということを、患者さんが理解していないとなかなか日ごろ継続できないと思うので、患者さんにわかりやすく説明をして、納得してもらったうえでやっていただくようにしています。

完全には予防できないかもしれませんが、日ごろから口の中を清潔にしておくことで、予防はできると思います。もしくは症状が出てきたとしても、最小限に抑えられるとは思います。」