がんと向き合う

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横井 麻珠美 さん
(よこい・ますみ)
1997年4月より癌研有明病院に勤務(当時は癌研究会附属病院)。特にがん化学療法看護に深くたずさわりたいという思いが強く、入職以来、化学療法に関連する部署に所属。近年、入院期間が短縮され、外来治療に移行している医療の現状から、外来で通院される患者さんの看護を大切にしたいと考えている。
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2自分でできる副作用対策
 f. 不眠対策

「吐き気止めの薬のなかに、たとえばステロイドが入っていたりしますので、(その副作用として)眠れないという場合もあります。眠れない原因は患者さんによっていろいろな理由があると思いますので、一言で『睡眠(導入)剤を飲んでください』とは言えないのですね。どうして眠れていないのかというところをやはり引き出して、何かほかにたとえば痛みがあるのか、別の副作用で悩んでいるのか、社会的な問題を抱えていて悩みがあるのか、そういう辺りを聞いて、それに合った対処をしていくことで、睡眠が取れるようになるところにつながっていきますので、ただ『眠れないから睡眠剤』とは結びつけないほうがいいかなと思います。

あまり安静を重視して家にじっとこもって日中にうとうとと寝てしまったりすると、やはり夜眠れなくなることもあるので、なるべく昼間は必ず起きていただいて、多少体を動かしてもらうほうが、夜、すっきりと眠れるひとつの方法だと思います。意外に昼間30分、1時間と寝てしまうと夜寝つきが悪くなりますが、10分、15分の休養や睡眠はよいと言われています。それ以上長くなるとやはり夜の不眠につながるので、それは控えていただくように話しています。」