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濱 敏弘 さん
(はま・としひろ)
癌研有明病院 薬剤部長
1980年明治薬科大学卒業。国立横浜病院、国立療養所中野病院、国立国際医療センターを経て、2006年より癌研有明病院に勤務。がん専門薬剤師認定試験委員長を務める。
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2大腸がんの術後補助化学療法

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「大腸がん手術のあとの術後補助化学療法の場合、鍵となる抗がん剤はフルオロウラシルです。ファイブエフユー(5-FU)ともいいます。フルオロウラシルの効果を高めるために、レボホリナートという薬を一緒に投与します。レボホリナートは抗がん剤ではありません。また、進行再発大腸がんに適用がある、オキサリプラチンという抗がん剤も、昨年(2009年)から併用できるようになりました。

投与の方法は、患者さんの状態や状況に応じて点滴で行う場合と、内服薬を服用する場合があります。6ヵ月の治療期間が標準です。点滴療法は確実に投与を受けることができますが、通院する回数が多くなります。内服療法は通院の回数が少なかったり、点滴をしなくても済みますが、指示通り服用しなかったり、副作用が辛くて服用できないと、効果が下がります。一長一短があります。」