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6検査画像でみる大腸がん
●肛門温存手術ができる症例

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図1
図1左は、直腸の真ん中にできた進行直腸がんを正面から見たところ(正面像)、右の写真はそれを横から見たところ(側面像)です。正面像を見ると、腸の粘膜の一部がでこぼこした状態になっていて、側面像を見ると他の部分に比べて(患部が)細くなった状態になっています。この部分を含めて病変を切りとるわけですが、肛門までの距離はまだ少しあるので、この方は肛門温存手術ができる患者さんです。」

●人工肛門をつくる手術になる症例

図2左はがんが肛門に近いところにあり、安全なところで病変を切りとるためには、肛門までとらないとがんを全部とりきれないという状態です。この方は肛門も含めて直腸を切除して人工肛門をつくる手術になります。」

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図2
●リンパ節転移、他の臓器への転移

図3左CT像は、直腸の病変部分が写っていて、その外側にリンパ節が見えています。『リンパ節転移がある』とわれわれは判断します。

図4は肝臓のCTの写真ですが、一部黒く見えている部分があり、これが肝臓への転移です。この方は2ヵ所転移がありました。

図5の写真は同じ患者さんの肺のCTで、左肺に白っぽい影が1ヵ所、左肺にも1ヵ所、また別な場所にもあります。多発性の肺転移と診断します。」

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図3
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図4
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図5
●ごく小さな肝転移

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図6
「CTで遠隔転移はある程度判断できることが多いのですが、たとえば図6のCT写真のように、肝臓に少し淡く薄い黒に見える病変が、この段階では肝臓への転移なのかどうかは判断が難しい場合があります。でもMRIを撮影すると、このように明瞭に病変を見ることができて、これで肝臓への転移であることが判断できます。MRIはCTよりも精密な検査です。リンパ節転移、肝臓への転移、あるいは周囲の臓器への転移・浸潤の状態を判断するのに、MRIは非常に有用な検査になります。」

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