がんと向き合う

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山崎 孝子さん
(やまさき・たかこ)
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福岡市在住、主婦。家族は夫と子ども3人。2007年、51歳のときに極度の腹部膨満感から病院を受診、ステージ(病期)4のS状結腸がんと診断される。転移先の卵巣、原発のS状結腸を手術し、現在は2週間に1度の抗がん剤治療を継続中。博多どんたく祭への参加を地元の患者会に呼びかけ、2008年に「がん・バッテン・元気隊」としてがん患者200名とともにパレードに初参加、参加者に感謝される。
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3化学療法専門医を求めて

「3月に担当の先生が病院を代わられてしまい、私としてはこのまま抗がん剤を続けるには、本当は化学療法専門の先生がいるところのほうがいいと思い、九州がんセンターに転院をお願いしました。3月からがんセンターで同じ治療を受けています。2週に1度の抗がん剤治療をずっと続けて、ある程度様子をみながら原発を取ることも検討しましょうということで、去年の夏に『取れますよ』となり、原発と肝臓も少し取りました。目に見えるものは皆、取りましたという状態です。

術後は厳しいものがありましたが、回復は早いほうでした。『絶対に早くうちに帰るぞ』と思って手術に向いましたので、14日のところを13日で退院しました。お腹が順調に動くようになるまでは少し時間がかかりましたが、それほど苦痛ではなかったです。

副作用も私は幸いに、手足のしびれくらいです。いわゆる抗がん剤の副作用で、吐き気がすごくてご飯が食べられないということはなかったです。最近、先生に『吐き気がするので』という話をしたら、普通に飲む吐き気止めをいただき、それからは本当に抗がん剤治療の直後でも、普通にご飯を食べています。

手術のあと、少しは抗がん剤の量が減るのかなと期待したのですが、腹膜播種の状態であったということは、全身に回っているということなので、『抗がん剤は止められません』ということで、たぶんずっとこのまま2週に1度の抗がん剤治療は続けるのだろうと思います。

普通に家事もできますし、だるいとか気持ち悪いとかも最近はぜんぜんないので、それほど治療が苦痛ということはないですね。」