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山崎 孝子さん
(やまさき・たかこ)
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福岡市在住、主婦。家族は夫と子ども3人。2007年、51歳のときに極度の腹部膨満感から病院を受診、ステージ(病期)4のS状結腸がんと診断される。転移先の卵巣、原発のS状結腸を手術し、現在は2週間に1度の抗がん剤治療を継続中。博多どんたく祭への参加を地元の患者会に呼びかけ、2008年に「がん・バッテン・元気隊」としてがん患者200名とともにパレードに初参加、参加者に感謝される。
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6博多どんたくで、がん患者のパレード

「たまたまがんになるふた月くらい前に、政治団体のボランティアで代表をしていたのです。そのときに選挙があった関係で、波多江伸子さんという倫理学の先生と知り合いになりました。ご本人も甲状腺がんの患者さんで、私ががんの宣告を受けたときに、旦那より何より最初に彼女に電話して、『余命半年と言われたのですけど、どうしたらいいですか』といろいろ相談させてもらいました。そのような関係で彼女と友達になり、彼女がいろいろながんの患者会を知っていたので、そこから患者会の連絡団体を作り、去年の博多どんたくというパレードに、がんの患者さんを誘って200人くらいの団体で出ました。

そのとき同じTシャツを作って『がん・バッテン・元気隊』という名前にして、皆でそれを着て出ました。“ばってん”というのは博多弁で“だけど”とか“しかし”という意味で、『がんだけど、元気』みたいな感じの団体名です。今もその団体名は使っています。」

●言ったほうが楽になれる

「私はがんになった時点で、自分のほうからいろいろなところに言いまくっていました。すると『実は私も何年か前に乳がんで・・・』と言ってくる人がこの町内でも結構いました。子供会のお友達とか、子どもの学校の友達のお母さんとか。どんたくをすると言ったときも、がん患者のパレードをしたらがん患者とわかってしまうから、それほど人は集まらないのではないかと思い、『(知られるのが)いやな人はお面でもかぶって出ようか』と言っていたのですが、そんなことはなくて、皆そのままで博多のど真ん中をパレードして歩きました。意外と『がんです』と言ってしまったほうが楽になれるので、“こういう場は必要なのだな”とそのときにすごく思いました。

参加された方から『どんたくをやってくれてありがとう』と言われて、皆そう思っているのだなと思いました。自分自身はがん初心者でよくわからなかったのですが、そういう意味で、何か自分をぱっと開放してしまえる場があれば、皆もっと元気になれるのになと思いました。」

●祭は見るより、参加するもの

「実は私も博多どんたくはそれまで見たことがなく、子どもがダンスを習っていたので、前の年にダンスの集団で出たのです。それで付き添いで見に行ったのが初めてで、そのときに子どもたちのダンスのあとの集団が、ゲイとレズビアンのお兄さんとお姉さんの集団だったのですね。“あ、こういう人たちもいるんだ”と思いました。『私たちはこんなふうだけど、がんばって生きているのよー』とすごく元気な感じでアピールしながら踊り歩いていたのです。それならがん患者が『がんだけど元気だよー』と言って歩いてもいいのではないかと思い、言いだしっぺになりました。

結構、達成感がありましたし、子どものを見ている限りでは“つまらないお祭りだな”と思いましたけど、あれはやはり見るものでなくて参加するものだとよくわかりましたね。」

●がんの経験者に聞く

「私が宣告を受けて1年目でそのようなことをしましたが、皆さん患者としてベテランの患者さんばかりなので、いろいろな情報を知っていて、『お医者さんとはこうつきあったほうがいいわよ』とかそういうことも皆いっぱい教えてくれます。いざとなったら緩和ケアはあっちの病院がいいとか、そういう終末期の情報もいっぱい持っていますし、、患者同士というのは得るところはすごく多いですね。やはり自分の立場もわかってもらえるので、安心できます。」