がんと向き合う

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海老造さん
(えびぞう)
(ニックネーム)
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1933年東京生まれ。伝統工芸職人。2001年に血便があり、かかりつけ医を受診、直腸がんを疑われる。紹介先の大学病院で直腸がんと診断され、直腸がん切除術を受け、人工肛門を造設。術後の抗がん剤治療はなし。退院後、人工肛門によるトラブルを数多く経験するものの、現在は食事や行動を調節して充実した毎日を送る。手術の後遺症、再発、転移はなし。趣味は歌舞伎鑑賞、中国の占いなど。
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2数年前からの徴候

「(発見から)さかのぼること2〜3年ぐらい前になると思いますけど、8月は仕事で房総へずっと滞在していて、そのときに1、2度、左側下腹部のところに今まで感じなかったような痛みを感じたのです。瞬間、ちょっと刺されるような痛みみたいなものを感じました。夏で魚類を多く食べていましたので、もしかすると生魚に当たったのかなと思って、近くの薬局から胃腸薬を買ってきて飲んだら、治ったのです。また次の年に同じようなことがあり、今度は自宅にいたときに感じました。ですから、『ありゃ、もしかするとこれは何かな・・』と思いました。素人考えですが、そのときに(がんの)前段階のポリープがきっと直腸あたりにできていたのかもわからないです。」

●腰痛

「それともうひとつ、2001年に手術したその前年、ちょうど2000年ぐらいに、腰痛を感じました。なぜ腰が痛いのかなと思っていろいろ治療して、それはある程度解消しました。しかし今考えてみると、体の機能的なものからきた腰痛ではなく、やはり直腸がんそのものからきた腰痛ではないかなと思いました。(私の場合は)直腸がん手術をしたら、その腰痛なるものが皆いっさい解消しましたから。」