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堀口 博 さん
(ほりぐち・ひろし)
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1933年神田生まれ。洋食屋店主。1997年に区民検診で血便が見つかり、近くの病院で大腸内視鏡検査を受けたところ、大腸がんが見つかる。近所の大学病院を紹介され同年5月末にS状結腸切除術(+リンパ節郭清)を受ける。退院した翌日から厨房に立つ。病院に指導された食事療法を守り、無理をしない生活を心がけている。
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4退院後の生活

「やらざるを得なかったので、明くる日から働きました。寝かしておいてくれないものですから。自分でも『もう治った』と思っていました。顔を見ないとお客さんが納得してくれないときがあるのですよ。どんな顔でも(店に)出てなければだめなのです。『生きて帰ってきたな』と言われるから、『いや、そりゃそうだよ。悪運が強いんだもの。そんなもので死ぬかい』なんていう話をしながら、商売をやっていたわけですからね。そのぐらい顔は出さなければいけないと思うので、退院しても仕事をして、その代わりにお昼が終わるともう上(2階)に上がっている。マッサージチェアの上に乗っかって寝ていたのですけどね。ひなたぼっこじゃないけど、陽の当たるところで2時間ぐらい寝ていました。」

●体力回復までに2年

「回復して完全に元に戻るのにだいたい2年ぐらいです。やはり足がダメなのです。入院すると足元からいちばん弱くなり、その足が回復するのが結構時間がかかりました。思ったほど歩けないのです。『退院したら歩いてくださいよ』と言われたので、はじめは頑張ってここ(神田)から水道橋に行き、水道橋から神保町を抜けて、大手町のほうに1時間ぐらい歩いてみたのです。途中でひと休みしなかったら歩けなかったですよ。結局、食べるものが限定されているので、スタミナがないのです。肉食をしないから本当に疲れがきついなと思いましたね、やっぱり2年間ぐらいは。」

●保険について

「入っていたのは、郵貯と普通の保険です。これに入っていたお陰で、第1回目の手術は返金される額が大きくてびっくりしちゃってね。『たいしてかけていないのにこんなに返ってくるのか。ありがたいな・・・』と思いました。」