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堀口 博 さん
(ほりぐち・ひろし)
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1933年神田生まれ。洋食屋店主。1997年に区民検診で血便が見つかり、近くの病院で大腸内視鏡検査を受けたところ、大腸がんが見つかる。近所の大学病院を紹介され同年5月末にS状結腸切除術(+リンパ節郭清)を受ける。退院した翌日から厨房に立つ。病院に指導された食事療法を守り、無理をしない生活を心がけている。
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5食生活の変化

「こういう商売(洋食屋)をしていますが、私は牛肉があまり好きではないのです。(嗜好に)合わず、牛肉は滅多に食べたいと思わないものですから、いつでも鶏か魚か豚で、肉というとほとんど豚なわけです。ですから脂っこいものはほとんどないわけですよね。量もいらないし、もうこの歳になったら量を食べてまた太るのがいやですから。コレステロール値が高いとか、血糖値が高くて糖尿の気があるとか何とか脅かされていますので、もう極力野菜食で、菜食主義に近くしておいて、たまに肉料理を食べるというふうにしています。ですから、以前とはもう全然食べ物が違います。

それと、優しく作ればいいと思うのですよね。健康な体であっても、細かくして召し上がる。大きいままだと飲みこむほうが多いですから、ちゃんと最後まで噛むということは滅多にできないですよね。『40回、50回噛んで』と言うけど、できないですから。それを補うために、ある程度細かくしておいて召し上がると。そうすると噛む回数が少なくても細かくなりますよね。」

●それまでの生活習慣

「朝はだいたい6時半に起きて、夜は12時か1時ぐらいに寝ます。だいたい4時間か5時間ぐらいしか寝ていないです。あと食べるのが不順ですね。朝8時前に食べて、お昼は3時、夜は8時か9時ですが、当時は夜が忙しかったので、9時に食べられるのが10時ぐらいになります。食べてすぐ寝ると、寝られないから、変な話、お煎餅を食べてコーラを飲んで1時ぐらいになってやっと寝るという感じです。だから満腹感を味わってそのまま寝ちゃうのですから、体にはいいわけないのですよ。太るもとにもなるし、胃が休まらないですよね。ですからそれに伴って下(腸)のほうも休まってなかったのではないかと思います。

脂もの好きですからね。料理屋さんで15年修行して、家に帰ってきて洋食屋をやっていますので、どうしても“簡単に食べる”というと脂ものが多いわけです。揚げ物とか炒め物にするのはもう大好きです。

1週間、家でかみさんが食事を作ってくれるので、休みの日は外食なのです。1週間に一度、息抜きをするために外食する。行くと中華か洋食屋なので、どうしても脂っこいもの、しつこいものとなって、必ず料理に合わせたお酒も飲んでいました。ですから中華は紹興酒、洋食はウイスキー、和食の場合はお酒と。あとビールはほとんど毎晩のように飲んでいましたから、お腹がこうなっちゃうのですよ。だから少々中が悪くても分からないのです。お酒は百薬の長と言うけれど、どうしてもだんだん増えるのです。慣れてくると酔わなくなるから、そうするとどこか支障をきたしてきます。」