がんと向き合う

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川守田順吉 さん
(かわもりた・じゅんきち)
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北海道江別市在住。印刷会社の総務部にいた58歳(1999年)のとき直腸がん(ステージ3b)が見つかり、手術を受ける。人工肛門を造設し、術後は抗がん剤を3年間服用。好きなバッハと写真にうちこむうちに気持ちが慰められ、退職後は近隣の図書館や大学でボランティア活動を始める。2004年、新たにS状結腸がん(ステージ3a)が見つかり手術を受け、術後は抗がん剤を8ヵ月間服用。患者会「江別わかくさの会」会長。
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5元気のもと

「最初のうちは、休日はもうほとんどどこへも出かけないでじっとしていたのですね。『あー、この状態、死ぬまで続くのかな。何か目的がない状態を長く続けていたら、本当にだめになっちゃう・・・』と思いました。

たまたま音楽が非常に好きだったものですから、バッハの全曲を聴こうと思い、家族に宣言したのです。曲を聴いて、その雰囲気に合った写真を撮りに行って、パソコンにレイアウトして打ち込みました。全部で千何曲あるのですが、3年半ぐらい頑張って600曲を超えましたかね・・それで挫折。当時(コンピューターは)ウィンドウズ98を使っていまして、あるときうんともすんとも言わなくなってしまったのです。作っていたものが全部だめになってしまって。はいそれまでよ、となりました。

そんなことをして家族にはとにかく60歳定年でもう少し(会社に)居られるけれど、『やりたいことがあるから勘弁してよ』と言って、ずいぶん迷惑をかけていると思います。トイレを汚してしまったり、お風呂場を汚してしまったりというのもはじめのころありましたので。でも、なんとなくそっとしておいてくれたのがやはり助かりました。

父親が写真を好きだったので、私も小学校のころから暗室に入って、現像とかを父親と一緒にやっていました。本当に好きなのは『写真』でしょうかね。人様に見せるような写真はありません。でもそうしてのめりこめるものを何かもっているというのは、元気のもとになりますね。」