がんと向き合う

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田中美智子 さん
(たなか・みちこ)
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1922年生まれ。元日本福祉大学助教授、衆議院議員5期15年。27歳のとき結核で3年間療養、右肺切除。51歳のとき乳がんが見つかり右乳房切除。81歳(2006年)のとき大腸がんが見つかりS状結腸がん切除、ストーマ(人工肛門)を造設、抗がん剤投与のため3ヵ月入院。83歳よりブログ「自然と猫と私」を始める。著書に『まだ生きている』(2009年)ほか多数。
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4円形散歩
Q.田中さんの健康のひけつは何ですか?

「やっぱり歩くことね、散歩。このところ2、3日雪で散歩ができなかったけど、毎日散歩するんですよ。やっぱり足を動かすということが脳に関係するのね。やっぱり人工肛門でもどこでもそうだけど、感覚というのは脳がつかさどっているわけだから。

(歩くのは)だいたい30分〜1時間、1時間半。調子がいいと1時間半したりするけれど、1時間半したときは調子がいいね。夜も寝られるし。だいたい1時間を目途にしています。

それで円形散歩と私は言っているの。直線散歩というのは、まだ行けると思って行くでしょ。それでここまで行って、もう疲れたと思ったら、帰るときに行ったぶんだけまた帰らなければならないでしょ。それで考えたのが円形散歩というの。ずーっと(家の周囲を円形に)周って歩くのね。

だからそのときの身体の調子で円形に散歩しているから、歩いていて調子がいいともうちょっと行って、もう上がりましょうと、そういう円形散歩の道を自分で決めてあるのね。ずっと行って最後、どうこの上へ上がってくるかは、1時間半のときもあるし。なるべく1時間やろうと思っているのだけど、途中でもういやになってすぐ帰ってくると30分だね。

毎日かかさず?雪が降った、雨が降ったらだめだし。たまにはサボるけど、なるべくサボらないように、足がだめになったらおしまいだからと思って、自分の尻をたたいて。だから生きるというのは、たいへんだね。」

●食事より睡眠

「睡眠時間は、9時間から10時間寝るように努力しているの。眠れるわけじゃないけれど、8時間以下ということはないよ。やっぱりあまり丈夫じゃなかったので、私は睡眠時間がご飯より大事だったね。睡眠さえとっていれば、気力がある人だから、8時間寝ていれば、どんなに忙しくても頑張れたね。」

●腹七分〜八分
Q.食事で気を付けていることはありますか?

「自分の好きなものを食べている。好きなものを食べるといっても、却って買い物のほうがたいへんよ。好きなものを買えないから。食べられればなんだって食べる。今ほとんど、生魚はなかなか食べられないけれども、肉なんかも友達と3人組でステーキを食べる会があるのよ。だいたい120〜130gぐらい食べるね。

この年になるとあまり食べ過ぎない。なんていうか自然に、『気を付けなさい』なんて言われなくても、自然に腹七〜八分ぐらいで、止めちゃう。やっぱりこの年でいっぱい食べたら、肛門じゃなく、胃のほうが気持ち悪くなる。その点は、食べることで困るということはないね。

問題はおいしいものをどう食べるかっていうこと。もう店がないし。だからタクシーで行って、買いこんで冷蔵庫に入れて、それで忘れて、雪焼けしたような肉が転がってきたり、カラカラになった魚が出てきたり。人工肛門と関係なく、私の生活態度があまりよくないから、野菜が腐ってベタベタになっていたり。ヘルパーさんに気がついたのは捨ててもらって、あと掃除してもらって。食べ物でこういうものを食べたらどうなるというのはもう全然ないです。」