がんと向き合う

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川村正司 さん
(かわむら・まさし)
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岩手県盛岡市出身。2000年(52歳)に直腸がんが見つかる。経営していた会社を1ヵ月で引き継ぎ、直腸がん(ステージ2)切除術を受け人工肛門を造設。術後は不安な気持ちが常にあったが、日本オストミー協会を通じて多くの仲間と知り合うことで人生観が変わり、全国のオストメイト(人工肛門・人工膀胱保有者)のQOL向上をめざして活動を開始。ブログ「オストミー・カフェ」。趣味はお祭りでのお神輿担ぎ(盛岡八幡宮南會)。
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6家族の協力

「においは自分で非常に気にしていて、今、女房も一緒に会社の仕事をしていてすぐ隣にいるので、におったらと教えてくれと言っています。というのはお客さんが来るので、事務所全体がにおってくるのを避けたいんですね。慣れっこになると自分でもどのにおいがどれだかわかんなくなっちゃう。そのときにうちのやつが『ちょっとにおってきたよ』と言ってくれるから(助かっています)。家にいると多少におってもそんなこと一言も言いませんけどもね、また逆に気を遣ってもらって悪いなと思ったりはしていますけど。食事についても極力消化のいいものをということでやってくれていますから感謝ですね。

今ふたりきりで生活しているので、ちょっと仕事が遅くなったときには『ふたりで飯食って一杯飲んで帰ろうか』と言って帰ったりして。それも少しストレスの解消にもなっていいのかなと思いますけどね。結構、楽しく生活させてもらっています。」

●保険について
Q.保険について何か思うところはありますか?

「(保険は)入っておいたほうがいいと思いますよ。私は保険に入っていて助かりました。手術前からずっと入っているのと、会社でも入れているのがあって、それで助かったという表現は悪いんですが、入るに越したことないですね。こういう体になってからも継続して(保険が効いて)いるのです。やはりポリープをとったりするのは手術に入りますので、手術費用と入院費がそちらのほうで出てきて非常に助かります。そういう部分でも、ある程度は保険されているといいのかなと思いますね。無理のない程度に入っているのはよろしいかと思いますね。」

Q.入っていたのは、がん保険ですか?

「がん保険です。会社で入っているのも個人で入っているのもがん保険です。というのは私の産みの母親が、私が小学校1年のときに乳がんで亡くなっていまして。私もお袋のことはうっすらとしか記憶にないんですよ。うちのお袋も弱かったみたいですから、私は母乳で育っていませんでした。当時はミルクもあまりなくて、うちの兄弟が近所の農家からヤギの乳を交代交代にもらってきて私は育ったようなんです。

だから『がんは遺伝がある』と前から聞いていたので、『がん保険は入ったほうがいいよな』と入っていたのです。」