がんと向き合う

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河崎睦美 さん
(かわさき・むつみ)
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1962年長崎県生まれ。3〜4年ほど痔の症状があり、48歳(2010年)のとき思い切って肛門科を受診、直腸に絨毛(じゅうもう)腺腫が見つかる。病理検査で悪性と診断され、直腸を切除、人工肛門を造設する。手術から約1ヵ月半後に保育士の仕事に復帰。自分が内部障害者となり、保育園の障害者・家族の気持ちにより寄り添えるようになる。万歩計をつけて散歩するのが楽しみ。コーラス歴17年。
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2入院までの3週間

「『月曜日に検査をします』と言われて、月曜日までの5日間はもう眠れなくてフラフラで検査に行きました。『眠れないんです』と言うと睡眠薬を処方されて、飲んだらその晩はすごくスカっと寝られたんですね。次の日スカっと起きたつもりだったんですけど、そのあと気持ちが悪くなってもどして、パターンと倒れて扇風機を壊して。気が付いたら床に血がついていて『え?』と思ったら顎が切れていました。結局それは自分が病気を受け入れ切れていなかった、それまでがあまりにも元気だったので睡眠薬が効きすぎたというのもあったと思います。

入院までの3週間は普通に仕事に行ったのですが、逆に仕事があったから気持ちもそこで立て直して、『仕事があってよかったな』と思いました。」

●絨毛腺腫

「症状がひどくなってからは、お尻から何か水みたいなものが出ていて、絨毛腺(じゅうもうせん)腫の特徴だと言われました。その水みたいなものがどっと出るからそれが不快なだけで、痛くもなんともなかったです。もともと便秘になったことがなく、どちらかと言えば下痢にすぐなるタイプで、(その水が出るときも)いつも下痢みたいな感じだったのでそんなに気にはしていなかったのです。なんか変だなとは思ったのだけど。

血がちょっと混じっていて、それはきれいな鮮血でした。ネットで調べると『鮮血の場合は痔』と書いてあり、『直腸がんや大腸がんの場合はどす黒い』と書いてあったので、どこかでそういうのを信じようと思って、何度も調べたのですが『鮮血だから、やっぱり痔なんだ』という変な自信が自分の中にあったのです。あとから先生に『そんなの信じちゃだめだ』とすごく怒られました。」

●思い当たること

「2005〜2006年はたまたま保育士を休んで、事務職をやっていました。冷房の真下にずっと座っていたので、夏でも寒くて。症状が出たのが辞めたあとだったので、『座りっぱなしの仕事がよくなかったし、あの冷えがよくなかったんだ』と勝手に思いました。また今考えると、2008年は主人も単身赴任でいない、長男次男もちょうど進学でいないという状況で、かなりいい加減な食生活になっていたというのはあります。」