がんと向き合う

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岡崎 正子さん
岡崎 正子さん
(おかざき・まさこ)
神奈川県在住。50歳のときに専業主婦から一転し、婦人服縫製の会社を設立。最盛期は社員26人を抱える規模に成長。2006年5月、79歳のときに肺がんがみつかる。4回の化学療法ののち、2007年夏より開始したイレッサ治療が奏効。現在は通院で服薬治療中。
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2がんの徴候〜診断まで

「今思うとそれが予告だったのかもしれませんが、病院へ行く2〜3ヵ月前から、歩くとふくらはぎがぱんぱんに張って痛みがでたり、深呼吸をすると右脇が痛んだり、少し息苦しかったりと、何かそういうことが少しずつあるようになったのです。不規則な生活をしていたものですから、もう太りすぎだろうというくらい太っていて、ダイエットしなければと言いながら仕事を続けていました。

2006年5月の連休明けに仕事場へ行くと、どうしても歩くのに息苦しくて普通じゃないと思い、はじめて近くのクリニックへ行ってみました。調べたところ、『うちでは手に負えないので、大きい病院を紹介するからすぐに行きなさい』と言われて、今お世話になっている病院に行きました。紹介状はありましたが、外来へ初診で行くと空いているベッドがなかったため、とりあえずその日は返されました。しかし帰りはもう辛くなって、娘の仕事先に電話をするとすぐに飛んできてくれて、一緒にうちへ帰りました。

翌日は(辛くて)とても電車では行けず、タクシーで行きました。一日、家と病院を往復している間に胸水(肺にたまる水)がかなり上のほうまでたまっているということで、病室へ入ってパジャマに着替えた途端、すぐに水を抜き始めました。それで一気に1リットルくらい水が出て、あまり急に抜いては危険なため、途中で中止して3日くらいかけて水を抜きました。

しかし一向に退院してもいいと言われないので、おかしいなと思っていたのです。10日くらいたってから先生に『説明があるから』と言われました。結局、水を抜いたらがんが見つかったということで、一瞬、頭は真っ白になり、体が硬直しました。そして自分の病気よりも仕事をどうしよう、今来ている人たちをどうしよう、請けている仕事をどうしようと、もうそのことで頭がいっぱいで、先生に『何か質問がありますか』と言われても、とっさに返事ができないくらいに混乱しました。

『このままにしておいたらどうなるのですか』ととりあえず聞いてみると、また水がたまることと、ほかに転移する可能性があるということで、『今ならまだどこにも転移していないから』と早急に治療を勧められました。手術、化学療法、放射線といろいろ方法はあるなかで、先生は『年齢的にも化学療法を勧める』と言われましたので、それでお願いすることにしました。」