がんと向き合う

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岡崎 正子さん
岡崎 正子さん
(おかざき・まさこ)
神奈川県在住。50歳のときに専業主婦から一転し、婦人服縫製の会社を設立。最盛期は社員26人を抱える規模に成長。2006年5月、79歳のときに肺がんがみつかる。4回の化学療法ののち、2007年夏より開始したイレッサ治療が奏効。現在は通院で服薬治療中。
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9健康食品について

「がんと聞いたときにいろいろなことが耳に入るのですね。『これを飲むとがんが消える』とか、『こういうお風呂に入ってがんが消えた』とか、がんを告知されたときにはワラをもすがるような思いですから、皆さん私のことを心配して言ってくださるのはわかるのですが、あまりにもいろいろなことが耳に入ってきてすごく動揺したこともあります。説明を聞いていると健康食品がいいことはいいのです。でもなかにはセイヨウオトギリソウ(St. John's wort)とか、イレッサによくない内容のものもあると注意書きにあったりして、私たちにはその成分がわからないのです。だから健康食品がいけないのではなくて、そういうことも知ったうえで飲まなければいけないということを感じました。十分に先生と相談したうえで、使われたらいいのではないかなと思います。」

食事について

「入院ははじめてで、病院食というものに慣れていないせいもあり、結構たいへんでした。わがままで食べ物の好き嫌いがすごく多く、チーズ、ニラとか匂いのする野菜、それからトマトなどが駄目です。でも出されたものを食べなければ何もないので、がまんして半分は食べるようにしていました。中華料理などが好きだったのですが、今はあまり食べたいとは思いません。比較的野菜を主に食べています。すごく太っていたので、10キロくらい減ってもまだこんなに太っているのですね。でも、今のほうがむしろ調子がいいようです。

入院していたときは長男も長女も、主人や私の世話を本当に想像以上に一生懸命やってくれましたから、子どもだから当たり前ではなくて、やはり本当にありがたいなという気持ちです。 」

(岡崎正子さんは逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。)