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小川 清子さん
小川 清子さん
(おがわ・きよこ)
1955年生まれ。島根県益田市在住。2007年に肺がんと診断され病院を転々としたのち、専門病院での抗がん剤治療が奏効し、現在は自宅で療養中。喫煙歴なし。夫と息子、娘2人の5人家族、現在は夫と2人暮らし。1998年に益田駅近くに一軒家を借りて、子供からお年寄りまで地域の人の交流の場としてNPO法人息域(いきいき)スペース ポコ・ア・ポコを開設、現在はがん患者のためのサロンも月に2回開いている。
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3痛みの治療

「本当にがんの痛みは不思議なもので、皆さんに言えるかどうかわからないのですが、動いているときは、痛みは感じないのですね。体を休める、たとえば寝るだとか、そういうときに痛いのです。しかしそれがずっと何時間も続くのではなく、ちょっと痛いな痛いなと思っているとそのうち眠れる、朝、目が覚めたらまたちょっと痛いなと思うけれど、朝が来たから動けば動けると。

痛み止めの薬もいろんな種類があるみたいで、『このほうが小さいけど効くからね』と言われたのを坐薬していただいて、それでまた痛みは止まらないし、きついしと、そういう経験もしました。本当に合わないと薬は怖いものだなという経験もしました。

でも最初の病院に帰り、その先生がすぐに調合された薬は私にすごくぴったり合って、その医療用麻薬を毎日3錠ずつ、けっこうきつい薬みたいでしたが飲みました。イレッサがだんだん効いてくると痛みも和らいできたので、その医療用麻薬も少しずつ少なくして、今はまったく飲んでいないというところです。」

痛みからの解放

「本当にだるさがなくなり、痛みも徐々に和らいできました。それまでは、やはりだるくてしんどいから病院でも横になっている時間が長かったのです。4人部屋で他の人は話しておられても、私はしんどいからそんなに話せませんでした。だんだん薬が効いて元気になると、本来の私の姿に戻って、もう出歩くわ、他の病室の人と友達になるわ、同じ部屋の3人ともしゃべったりするわで、周りの人がびっくりされて、『小川さんてすごくおとなしい人かと思っていたら、もうびっくりした』と言われました。『私これ普通なんだけど、あのとき、きつかったからね、寝てるしかなかったんだよ』と言いました。それぐらい痛みというのは人を変えてしまいますね。」

現在の症状

「現在は、症状は全くないと言ったら嘘になりますし、私の場合、骨のほうにも転移しているので、肩が痛かったり、やはり肺なので呼吸がしづらいような気持ちがするとか、鈍いしんどさというのはあります。

腫瘍マーカーを検査していただいていますので、その結果によっては薬(抗がん剤)を変えるというところで、その時期になったというところかもしれません。腫瘍マーカーが上がったということは、だんだん薬の効きが悪くなり、がんのほうが少し強く出ているということではないかと思っています。なので薬を変えていかないと難しいのではないかと先生は思っておられるというところだと思います。」

日常で心がけていること

「これも皆さん言われているように、玄米食に変えたり、前からそれほど肉類は食べていなかったのですが、お肉類は控えたり、りんご、キャベツ、人参の3種の生ジュースを飲んだりと、そういう感じでやっています。今はそれほど毎日熱心にはやっていないのですが、玄米食と野菜たっぷりのスープを主にした食事をしています。

今は寒いので運動もできないですが、家の周りを歩いたり、散歩ですかね。少し元気なときは太極拳とか気功をするところにも行っていました。そのうち肺に水がたまってきつくなりましたので、今はそれもやめていて、散歩ぐらいです。」