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私を支えてくれるがん情報
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ご案内チラシがん患者向け情報は適切か、充分か?
―より良い患者・医療者関係のためのコミュニケーションを目指して
第47回 日本癌治療学会学術集会 ランチョンセミナー23
2009年10月23日(金) 12:00 〜 12:50 パシフィコ横浜 第8会場 418
科学的根拠を欠く医療情報の氾濫と、その裏腹に適切な情報が患者に届けられないことが、がん患者 を不安と混沌に陥れている。 これによる患者・医療者間のコミュニケーションギャップと患者間の情報 格差は、治療への不満足、医療者への不信、そしてがん難民を生む重大な要因のひとつである。 SPIKESのような医療者側のコミュニケーションスキル向上の努力と同時に、患者に対する情報提供の 基盤整備が必要であるが、この方面の取り組みはわが国では遅れていた。 現状を理解し、状況改善の 方向を探ることが本セミナーの目的である。
演題1 がん患者が求める情報
橋本明子 NPO日本臨床研究支援ユニット がん電話情報センター(CTIS)/ NPO血液情報広場つばさ
「血液情報広場つばさ」の活動を通じて、15年以上電話相談を続けてきた橋本明子氏が、その経験を 踏まえ、患者・家族が何を求めているか、電話相談の目指すところは何かを提示する。
演題2 がん領域における情報格差の現状と対策
高山智子 国立がんセンター がん対策情報センター
医療者と患者・家族の「架け橋」が、がん対策情報センターのミッションである。 高山智子氏は、その 現状分析とともに、国のがん情報対策を、海外比較を交えて紹介する。
演題3 がん患者を翻弄させるウェブ情報の実態
後藤 悌 東京大学大学院医学系研究科呼吸器内科学
医療情報サイトの格付けは、がん患者への情報支援の立場から重要である。 後藤 悌氏に混沌の実態 紹介や内外比較とともに、評価指標作成研究のフロントを紹介してもらう。
演題4 ウェブサイトJPOP-VOICE:がん患者の体験動画に見る質的情報の意義
宮田裕章 東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学
個々の患者体験に見られる質的情報の重要性が、近年注目されている。 宮田裕章氏は「がん患者の体験 動画サイト:JPOP -VOICE」を取り上げ、その意義を検討する。
パネルディスカッション 「混沌から、より良い患者-医療者関係の構築へ」
(司会)大橋靖雄  東京大学大学院医学系研究科公共健康医学生物統計学/財団法人パブリックヘルスリサーチセンターJPOP委員会委員長


共催: 第47回日本癌治療学会学術集会
  財団法人パブリックヘルスリサーチセンター JPOP 委員会
  NPO法人日本臨床研究支援ユニット がん電話情報センター
  国立がんセンター がん対策情報センター
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