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片山 壽さん
片山 壽さん
(かたやま・ひさし)
広島県尾道市・片山医院院長
内科医。尾道医師会会長。地域の高齢者医療、介護、緩和ケア、病診連携を積極的に研究、推進。著書に『地域で支える患者本位の在宅緩和ケア』。
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5医療用麻薬について
Q. 医療用麻薬を怖がる患者さんはいますか?

「今まで一度もそういう方には会ったことがありません。ただおくすりの説明はします。眠気はくるし、吐き気もくるかもしれません、便秘はありますよと。それから便の中にゴーストピル(抜け殻)が出るというのはよくお教えしておかないと。『(くすりが)出ちゃったからもう1回飲まなきゃいけないでしょうか』ということになるから。『ゴーストピルは大丈夫なんですよ、もう効き目は全部出たあとですからね』と。事前説明なくしては必ずいろんな不安が出てくるでしょうから、おくすりを使うにあたって、その事前説明には相当時間がかかります。1剤、投薬を変更するのでも『これがこうだからこうでこうしますね』『今のこの症状についてはこのくすりとこのくすりでいきます』『もしこれを使ってこうだったらこう言ってください』と。経過が長ければいろいろな症状に対処していろいろなおくすりを使いますから、事前に必ず説明をして、ご本人の納得のうえでしかおくすりは出さない。これは在宅医療の基本です。」