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石井京子 さん
(いしい・きょうこ)
テスコ・プレミアムサーチ株式会社 代表取締役
公益社団法人 日本オストミー協会 業務執行理事
2000年、大手通信会社の管理職を務めていた当時、知り合いの勧めで受けた検査で初期の直腸がんが見つかる。手術を受け退院後、職場に復帰。自分に残された時間を意識するようになり、退職。1年間の充電期間を経て、障害者の就職支援の仕事と出会い、専門のコンサルティング会社を設立。現在、障害者、難病患者、がん体験者の就職相談を幅広く受けている。著書に『発達障害の人の就活ノート』ほか。Twitterブログ
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3退院翌日のオペラ鑑賞

「私はその頃オペラが趣味のひとつで、外国の歌劇場が日本公演に来ると必ずチケットを買って観に行っていました。オペラのチケットは値段がかなり高く、そのときのチケットもたぶん5万円ぐらいだったと思うのですが購入していました。オペラを見たいという気持ちがかなり強くて、上演の日に合わせて前日に退院させていただきました。」

●上演時間5時間半

「それがドイツオペラで上演時間が長く、5時間半ぐらいあるのです。ですからオペラ観たさに早く退院して、オペラ自体はすごく感動的なすばらしい内容だったのですが、やはり5時間半座っているのは体力的にきつかったです。でも自分の気持ち、そのオペラの感動のほうが勝ちました。」

●退院3日目から出社

「退院して3日目にはもう出社して、それからもうフルタイムで出勤しています。

最初はやはりまず通勤ですよね。やはり(電車では)座って行きたいという気持ちがあり、かなり朝早く家を出ました。6時前に家を出て、始発から座って行くような形で出勤しました。

会社はデスクワークですので、職場に行ってしまえばそんなに歩き回ることはないのですが、やはり通勤でかなり体力を使っているのですね。帰ってくると、ありえないことに夜9時頃にはもう休みたくなるのです。ですから、体力が回復するまでしばらく1〜2ヵ月間は、夜9時にはベッドに行ってしまうという状況でした。」