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+ 就労問題と向き合う
石井京子 さん
(いしい・きょうこ)
テスコ・プレミアムサーチ株式会社 代表取締役
公益社団法人 日本オストミー協会 業務執行理事
2000年、大手通信会社の管理職を務めていた当時、知り合いの勧めで受けた検査で初期の直腸がんが見つかる。手術を受け退院後、職場に復帰。自分に残された時間を意識するようになり、退職。1年間の充電期間を経て、障害者の就職支援の仕事と出会い、専門のコンサルティング会社を設立。現在、障害者、難病患者、がん体験者の就職相談を幅広く受けている。著書に『発達障害の人の就活ノート』ほか。Twitterブログ
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◆就労に関するQ&A
1がん患者の就労問題

「病気で正規雇用の道から抜けざるをえない方が出ているというのは、すごく残念なことだと思います。私が思うのはやはり今、日本の社会で正規雇用、正社員一本の雇用形態しかないことが、いちばんの制度的な問題だと思っています。雇用形態が一本しかないことで、復帰する人の就労が難しくなっているので、今後を考えるとやはり雇用形態や勤務時間などが多様になってもよいと思います。そうすると、障害をもった方も、まだ通院中の方も、自分の働ける範囲で自分の能力を生かして働けるようになると思いますので。今の雇用制度は日本に特有のものかもしれないので、その方に応じた個別契約でスタートする、その辺の広がりが出てくればいいなと思っています。」

●転用制度の必要性

「会社との契約は、たとえばパートで働いて、なおかつ転用の制度があるとよいわけですよね。病気が落ち着いて、通院がなくて、フルタイムになったときに、今度はパートから正社員に転用する。そういう制度が増えてくれば、皆さん一度病気でお仕事をセーブしなければならなくなったとしても、また体調に合わせて復帰できる道ができると思いますので、いろんな形態が増えてほしいなと思います。」