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石井京子 さん
(いしい・きょうこ)
テスコ・プレミアムサーチ株式会社 代表取締役
公益社団法人 日本オストミー協会 業務執行理事
2000年、大手通信会社の管理職を務めていた当時、知り合いの勧めで受けた検査で初期の直腸がんが見つかる。手術を受け退院後、職場に復帰。自分に残された時間を意識するようになり、退職。1年間の充電期間を経て、障害者の就職支援の仕事と出会い、専門のコンサルティング会社を設立。現在、障害者、難病患者、がん体験者の就職相談を幅広く受けている。著書に『発達障害の人の就活ノート』ほか。Twitterブログ
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◆就労に関するQ&A
2通院のための休暇制度について
Q.がん治療の通院で会社を休む場合、それは有給休暇になるのでしょうか?

「一般的には、企業には有給休暇というものがあるので、有給の範囲内であれば(通院のために休暇をとっても)問題はないと思います。ただ法定通りであれば、入社してすぐの方の場合は半年後に有給休暇が10日付与されますが、最初の半年間は有給がありませんので、(その間に通院のために休むと)その分は欠勤になってしまいます。そういう意味で、通院回数の多い方は(仕事をそれまでと同じように続けるのは)なかなか厳しいと思います。」

Q.有給休暇を使う以外に方法はないのでしょうか?

「企業によっては、有給休暇のほかに傷病休暇のある会社もあります。それでも年間12日ぐらいなので、通院回数が多いとなかなかまかないきれないのではないかとは思います。会社に所属している場合は、制度の中で他にいろんなものがあるので、それを使えると思います。しかし退職された方がこれから就職をしようと思うと、かなり厳しい状況にあるのではないかと思います。」

Q.制度的なことで、誰かに相談したい場合は?

「傷病休暇制度などいろいろありますが、ご本人があまり知識をもっていない場合は、社会保険労務士に聞くのもひとつの方法かもしれません。」