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石井京子 さん
(いしい・きょうこ)
テスコ・プレミアムサーチ株式会社 代表取締役
公益社団法人 日本オストミー協会 業務執行理事
2000年、大手通信会社の管理職を務めていた当時、知り合いの勧めで受けた検査で初期の直腸がんが見つかる。手術を受け退院後、職場に復帰。自分に残された時間を意識するようになり、退職。1年間の充電期間を経て、障害者の就職支援の仕事と出会い、専門のコンサルティング会社を設立。現在、障害者、難病患者、がん体験者の就職相談を幅広く受けている。著書に『発達障害の人の就活ノート』ほか。Twitterブログ
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◆就労に関するQ&A
4転職について
Q.働くことの意味とは?

「やはり自己実現すること、自分と社会とのかかわりだと思います。たぶん、がんを体験して社会から少し離れてしまうことになってしまった方は、やはり働くことで社会とつながりたいと思っていると思います。」

Q.仕事をするうえで、がんを体験したことの強みとは何でしょうか?

「病気を経験したことにより、他の人の痛みがわかって思いやることができる、人間的な幅といいますか、たぶんそれを皆さんおもちだろうなと思います。

がん患者さんの中にも、患者会を立ち上げて仲間のサポートをしたいという方がたいへん多くいらっしゃって、それが就労支援だったり、いろんな方向に転じて活躍している方は多いのではないか思います。

いろんな方の相談を受ける業務というのはいろんな種類がありますが、そういう内容であれば、たぶん皆さん充実感をもてるのではないかと思います。」

Q.実際、どのような職種への就労が可能でしょうか?

「体力を考えると一般的に事務職がいいとは思います。会社によっては過度な残業が発生する場合もありますので、それはやはり事前によく調べることが必要だと思います。それと医療や介護など、かなり体力を必要とされる業界もありますので、病気を経験すると他の人のお役に立ちたいという気持ちをもたれる方がかなり多くいらっしゃると思うのですが、やはり仕事をするにあたっては、自分がその仕事を行う十分な体力があるかどうかというのは、十分に確認していただきたいなと思います。」

Q.面接を受ける際、病気のことは言ったほうがよいでしょうか?

「勤務に影響するようであれば、言うべきだと思います。たとえば、本来は出勤するところを通院のためにお休みをいただくという場合は、言う必要があると思います。勤務のない日に通院できるのであれば、問題はないと思います。それにしても、『通院があります』ぐらいは、言っておく必要があると思います。」