がんと向き合う

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花井美紀 さん
(はない・みき)
父親の直腸がん闘病をきっかけに患者会の「ミーネット」を主催する。名古屋市と協働で名古屋市がん相談情報サロン「ピアネット」も運営している。会員は名古屋市内外から550〜600名。がんのピアサポーター養成講座を開催するなど、がん体験者だからこそできる支援の在り方を模索し、実践している。
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10相談の方法

「メールでのやり取りは、我々が普通のやり取りをする上でも、非常に気を遣うものですね。この文言、この言葉が相手にどういう印象を与えるかとか、かなり負担のかかるものだと思います、お互いに。それをやれる力は、ちょっとまだないと思っています。

やはり、扉一枚くぐる勇気のない方も電話ならというところもあると思うのです。顔の見えない気軽さがあると思います。だからやはり最近、このピアネット(名古屋市がん相談情報サロン)でも、ピアネットの周知が進むにつれて、電話相談が非常に増えていますね。電話である程度の話をされて、じゃ、行ってみようかという方もいますし、繰り返し繰り返し電話をかけてこられて、少しずつ何か自分自身で問題整理、気持ちの整理ができるという方もいらっしゃるようです。

例えば、ここ(電話口)にはいないけれどもピアサポーターとして希少がんの登録がある場合には、『同じがんのピアサポーターがいますけれども、ご予約をいただくような形で、ピアサポーターとお引き合わせしましょうか』という提案はします。」

●情報管理

「個人情報の守秘は、すごく大切なことだと思います。ですから、活動に入る前には、守秘義務を守ることももちろん、活動の同意書をよく読み込んでいただいて、『同意します』と、サインをもらってから活動するようにしています。

そしてこの講座のプロセスにおきましても、なぜそういう守秘義務が大切なのかを繰り返し繰り返しアナウンスをします。その中でやはり具体的な事例がないとわかりづらいこともありますので、具体的にこういうことがあったというお話をして、その大切さに気づいてもらい、守ってもらうようにしています。」