がんと向き合う

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花井美紀 さん
(はない・みき)
父親の直腸がん闘病をきっかけに患者会の「ミーネット」を主催する。名古屋市と協働で名古屋市がん相談情報サロン「ピアネット」も運営している。会員は名古屋市内外から550〜600名。がんのピアサポーター養成講座を開催するなど、がん体験者だからこそできる支援の在り方を模索し、実践している。
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13行政に求めること

「一番大切なことは、相談される患者さんやご家族の安全と、ピアサポーターの安全も守ることだと思うのです。少なからず医療と関わる活動ですので、医療機関とつながりながら行っていくことが重要だと思いますね。

そしてもう1つは、行政が支援をする。支援というよりは、これを公共事業として行っていくことが、ピアサポートの安全性と質の管理の上では将来的には欠かせないと思いますね。がん対策推進基本計画にはじめて、ピアサポーターの必要性が明確な文言で謳われまして、ピアサポートの充実のために、ピアサポーター研修など、地方公共団体は、患者団体とか医療機関とか、企業とかと連携・協力しながら行っていくことが、文言として入りましたよね。

今後、県も財政的に厳しいかと思いますけれども、それをきちんと公共事業化していくんだという方向を示してほしいと思います。そして、やはりそうした財源を税収だけに頼るのではなく、我々も単に要求主義だけではなく、予算や財源をどこかに見つけることができないかということを、共同してやっていければいいと思うのです。

例えば、島根県では、かつて、“バナナ募金”というものが行われて、県民がバナナを一房買うと何円ががん対策の募金に回されますみたいな形で行ってこられたということも聞いています。そして、今、名古屋市では“ネーミングライツ”という事業が進んでいます。県などでもそういうがん対策ネーミングライツだとか、がん基金だとか、そういったことを県民運動として取り組んでいただく中で、がん対策の予算を探すことができないかと思っていますし、提案もしていくつもりです。」

ネーミングライツ:主にスポーツ施設に、スポンサー企業の社名やブランド名を名称として付与する権利で、「命名権」とも呼ばれる。契約金が支払われる。(知恵蔵を参考に改変)