統合失調症と向き合う

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西田淳志さん
西田 淳志さん
(にしだ・あつし)
東京都精神医学総合研究所
2008年に三重大学大学院医学系研究科を修了(医学博士)。同年、東京都精神医学総合研究所に研究員として着任。その後、University College of Londonの客員研究員、東京都医学総合研究所の主席研究員、プロジェクトリーダーを経て、2020年に同研究所の社会健康医学研究センター長に就任(現職)。
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10「日本における若者支援サービスの今後」

「いろいろな大学ですとか、いろんな地域でこれ(若者支援サービス)をやろうというふうな取り組みが始まっています。これから重要になってきますのは、やはり訪問を含めて、地域にアウトリーチをして、支援を届けていくというサービスが非常に重要になってくると思うんですね。それはなぜかと言いますと、統合失調症という病気は、非常に治療を中断しやすいという特徴があります。病初期の早い段階、5年間ぐらいで、一番治療中断が発生しやすいんですね。そういう、海外の報告がありますし、そういう意味で、『われわれが待っていますから来てください』というサービスでは、早期支援というものはなかなか成功しないんですね。ですから訪問をしていく要素を含んで、早期支援サービスを提供していくということが、今後非常に重要になってくるというふうに思われます。ある意味で地域と密接に連携をして、地域を対象としてサービスを提供していくということが重要になってくると思いますので、どこか1箇所でできると、そこに集中してしまうということではなかなか成功しませんので、いろんな地域で取り組みが広まっていくことが、今後も求められるというふうに思います。」

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