●福祉で困ったこと

「福祉面では、行政の窓口の心ない対応という話がよくあって…。私の母の場合でしたら、お金にすごく困って働けない状況の時に生活保護の相談に行ったら、福祉課の窓口の方に『誰に聞いてきたんだ!』と怒鳴られて、それ以来怖くて(窓口に)行けなくなってしまったということがあったので、もうちょっと柔らかい対応をしていただけたら良かったかなと思います。

更新の手続きが、毎年頻繁にあるようになってしまっています。精神疾患は1年とか2年とかですぐに回復できない方も多いと思うので、更新の年数というのもしょっちゅうじゃないように考えていただけると助かるなと思っています。

専門家、相談機関の方は相談に乗るだけではなくて、実際に問題を解決するために力を貸していただきたいなと思います。私もずっと間違った方向で頑張ってきたということもあるのですけれども、ずっとずっと頑張っているのに環境が良くならない、問題が解決されない中で力尽きてしまったことがありました。そういう時に、『あなたが動けなくても私が動いてあげるわ』と言って、『あなたが本当に必要な時だけ声をかけるから横で立っていてくれたらいいのよ』と、そんなふうに支援してくださったお陰で、母はどんどん良くなって、適切に動けば改善されるんだという成功体験から、私も積極的に母の治療に取り組んでいこう、動こうと思えるようになったので、支援者の方が問題解決に実際に動いていただけると助かるなあと思います。

今、私がまさに悩んでいるところなのですけども、お医者様がころころ変わってしまうということがあるのですね。専門家の方、関わるすべての人ですけども、人間関係・信頼関係を構築するまでにすごく時間がかかるので、ころころ変わらないで、相性の合う方とは長くおつきあいできればいいなと思います。」

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