統合失調症と向き合う

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香月さくらさん
香月さくらさん
(こうづき・さくら)
1961年(昭和36年)生まれ。社会福祉法人の精神障害者の作業所で事務の仕事に従事している。息子さんが12歳のときに発症(現在21歳、大学生)。2009年2月に親の会「こころ・あんしんLight(こあら)」を立ち上げ、心の不調で通院している子どもを持つ家族や子ども達を支えようと集まった教師達とともにサポート活動を行っている。
家族構成:夫、息子2人(次男が病気体験者)
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14こころ・あんしんLight(こあら)の活動内容
●月に1回の定例会

「みなさん、自分の子どもさんのことをお話しされるんですが、ほとんど1回目は暗い顔で、もう涙を流しながらなんですが、その中で、お互いに、うちもそうよとか、ああ、そんなことあったとか、今まさに同じ症状やとか、同じことで困っているという言葉が他のお母さんからどんどん出てね、帰る時に、ほんとに私だけじゃなかったんですねぇって、来てほっとしました(と)。で、毎月参加されるようになって、数か月後にはすごく元気に明るく、また新しいお母さんが来はったら、励ましてあげる。『大丈夫よぉ』みたいなことで。

ほんとに経験したから分かるし、経験した人にだから話ができるっていうところでは、すごくいい場になっているかなって思いますし、自分を責めてね、私の育て方が悪かったからって涙流して話しされているのに、他のお母さんが、同じように『私も自分の育て方が悪いから』って言ったら、先ほどまで泣いて、自分を責めていたお母さんが、『いや、そんなことないよぉ』っていうね、自分で『あたしも、じゃ、そんなことないんや』って、自分しか見てない日々が人のことを見てて、あ、自分もそれじゃ、そんなふうに考えなくていいんやっていう、自分の気づきがあるみたいで…。なんだか楽しい定例会。中身はすごく辛くて濃いお話なんですが、終わってみたら、みんな笑顔で、『また来月ね』と言える。いつでもまた電話してね、メールしてねってお互いやりとりされているのを見て、良かったなぁって思います。」

●学校への啓発活動

「小学校の先生が1人と、高校の先生がお二人。今はその方は会員として、定期的に参加されていますが、時間があるときにということで、高校の校長先生やら、他にも学校の先生が覗きに来ていただくというか、参加しに来ていただくこともあります。

学校とか一般、どこでもいいんですけども、一応教育機関向けの子どもの心の病気の正しい理解の啓発活動を、今、力を入れてやっています 。」

●活動に対する子どもの反応

「息子(に)はすごく後押しをしてもらっています。言葉で言ってくれたことは、どんどんこういう‘こあら’みたいな会があちこちにできたらいいなって。それはなんで?って聞くと、きっとね、僕みたいな病気になったりしている子どものお母さんお父さん、みんなはすごくしんどい思いをしていると思うって。で、そのストレスを溜め込んでいる。それを言える場があると、すごくいいと思うって。

お母さんがしんどいのが、すごく分かるって。家でね、いてて、なんかイライラしてるなぁって、溜め込んでいるなぁっていうのがよく分かるんやって。ちょっとしたことを自分が、何かお母さんの機嫌を損なうことをしたときに、ちょっと怒られるだけで済むはずが、お母さんが1怒ったらいいことを10ぐらい怒るって。ストレスの発散を僕に向ける。そうなると僕の調子が悪くなるから、きっとどこのお母さんもお父さんも、みんなしんどい思いをしてそれを溜め込んでどこにも言えなかったら、きっとみんな子どもに当たって、当たってはいけないと思うこともまたストレスで、それを溜め込んでしまって、一気に子どもたちに返ると子ども達の調子が悪くなるので、‘こあら’の会で、なんぼでも悪口でも、『もう、こんなんで腹立つわぁ』でもなんでも、そこでストレス発散してもらって、家でスッキリしてほしいということで、こんな会はたくさんあって、同じ思いで言える場所があるのはいいと思うからって、言ってはくれています。」

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