統合失調症と向き合う

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井村克子さん
井村克子さん
(いむら かつこ)
昭和20年生まれの満71歳(収録時)。息子さん(46歳)が当事者で、高校2年生時に発症。元々てんかんがあり最初の受診から約10年間は「てんかん性精神病」、平成13年に「統合失調症」と診断される。専門学校卒業後、就職するが退職。母親である井村さんは会社勤めをしていたが、自身の体調不良により退職し、その後は家族としての経験を生かし、同じような家族へのこころのボランティア活動を行っている。娘さんもいるが独立している。
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4服薬について
Q.息子さんが飲んでいる薬と服薬状況を教えてください

フルニトラゼパム錠と言うのですかね、2mgを2Tと書いてあるのですけど。それから、ダルメートカプセル15mg/1C。ベゲタミンB配合錠/1C、これは寝る前です。タスモリン錠/3T、レボトミン錠25mg/3T、リントン錠2mg/3T、毎食後と書いてあります。エビリファイOD錠24mg1T、朝食後、酸化マグネシウムニプロ2g、寝る前です。

薬は、小学校3〜4年生ぐらいからてんかんということが分かりまして、それが、こういった精神の病気になりまして。病院(以前の国立病院)のほうへ変わった時に、先生が、『てんかんが良くなりましたらこの病気も良くなりますよ』と言われたものですから、それを信じきっていたのですよね。で、薬は、本人は人前で発作が起こると気にするのです。それで薬は絶対に飲んでいたのです。」

フルニトラゼパム錠:睡眠導入剤
ダルメート(フルラゼパム塩酸塩):睡眠導入剤
ベゲタミン-B配合錠(塩酸クロルプロマジン配合剤):抗精神病薬を中心とした合剤
タスモリン錠(ビペリデン):抗パーキンソン病薬
レボトミン錠(マレイン酸レボメプロマジン):定型抗精神病薬
リントン錠(ハロペリドール):定型抗精神病薬(ジェネリック医薬品)
エビリファイ(アリピプラゾール):非定型抗精神病薬
酸化マグネシウム::緩下剤
ニプロ(カムシア配合錠HD):降圧剤

Q.統合失調症と診断されたのはいつですか

「ずっとてんかん性精神病だったのです。平成13年に院長先生が、統合失調症ですと初めて言われました。その時は、あちらこちらの事業所へ行っていましたので、『うちも統合やなぁ』と私も感じていた。てんかんばかしじゃないなと。で、てんかん性精神病と言われた時に、静岡の病院で、てんかん専門の先生が、『こういった精神の病気になる方もおられますよ』というふうなことを言われて、ああやっぱしと、そこで私は感じました。」

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