統合失調症と向き合う

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しなちゃん
石津 彰之さん
(いしづ・あきゆき)
1981年(昭和56年)生まれ、27歳。22歳で入院、治療。現在はクラブハウス「ForUsフォーラス」 のメンバーで、地域の講演会、家族相談会などで話す機会が多くなり、クラブハウスのWRAP(ラップ)のファシリテーターとしても活動中。通院は月に1回。
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7症状への対処法
●ストレスを解消する

「実は病院で知り合った人たちのほうが、友達っといっても自分より年齢が上っていうのがあったりして、自分が一番若いほうなんですが、上下関係っていうのはないんですね。まあ、例えば飲み屋に行ったり、カラオケ行ったりとか、最近の状態とかを共有しあったりとか、食事に行ったりとかっていうふうに工夫はしている。それで日常のストレスが溜まったときに解消して、またいい状態ですね。その友人関係っていうのもどこまでがその線引きを置いていいのかっていうのが分からないときもあって、そういうときはどうしたらいいのかな、なんてときどき悩むこともありますね。」

●疲れがひどいときは休む

「生活は満足度はあるかもしれないんだけども、やっぱり、不満を言えば多少休みたいときも。やっぱ疲れが出ちゃうっていうか、自分はもとから疲れやすいタイプではあったので、その上に病気もあったから、余計疲れやすくイライラしやすくなるっていうのがあるんで、休みもあったほうがいいのかなーなんて思います。疲れがひどいなっていうときは、やっぱり家で休むとか、食事をとるとか、運動は最近しなくなっちゃったんですけど、ちっちゃい頃ソフトボールとかやっていたんですけど、(今は)まったくスポーツはもうやらなくなり、そういう工夫って言われるといまいち工夫に自分向かないところが多いなあって思っています。」

●幻聴を上手にごまかす

「私の場合は、ソワソワする振りをしたりとか、例えば人と目を合わせないとかね。目を合わせないっていうのはその悪い意味じゃなくてそういう仕種みたいなこととか、あと他の人はよくラジオを聞いたりとか音楽を聴いたりとかしてごまかしているというか、何か調子が悪いのかなっていう、なんかそういう合図かもしれないです、サインみたいに。

ACT(アクト)の利用をしているときに、SSTでそういう対処法としてどうしたらいいかっていう提案があったときも、みんな、ラジオ聞いてるよとか、見守っていってるってるよとか、ジュース飲んでるよとか、お菓子食べてるよとか、そういうごさごさごさってしている中でごまかしが聞こえて、幻聴さんの声とかが聞こえなくなるっていうのは、その場の誤解を招かない処置のしかたとして結構うまいポイントかもしれないですね。」

●躁状態のとき

「やっぱり躁状態のときがあって、躁状態のときは、なんか暴れん坊将軍だとかなんか変なあだ名つけられたときあったけど、それはたぶんストレスが多いときとか、イライラしてるときとか、その場が気に入らなかったんでしょうね。ま、1年とか2年ぐらい前の話だったと思います。勝手な解釈してしまいましたが、でも前よりは、本当、そういう攻撃的なこともしなくなってきたし、もちろんそんなことをして得になるかっていうと損になるだけだし、だからそういうことは、だいぶ治まってきたっていうのは、やっぱり薬の効果と、日頃の日常生活にだいぶリズムがついてきたのかなと思ってるんですね。」。

●自転車に乗ってスッキリ

「僕、先ほど言ったように小学校時代にソフトボールやってたんですけど、またソフトボールじゃなくても別にスポーツも考えようかなとは思ってるんですけど、そのサークルみたいなものというのが、どうやってアクションというか行動していいか分からなかったから。別に体育会系じゃないですけど、ま、スポーツもしたほうがやっぱ健康でいられるのかなって、病気のことも忘れられるような感じがするんですよね。病気のことを忘れられる上に、ストレスも解消できると。だから僕は最近、自転車を乗るときがあって、スポーツの代わりに。買い物行くときに、家からスーパーとかに自転車で行き、買い物するときも『あースッキリした』と…。でもなんか翌日は足が痛いとか筋肉痛だとかで、足腰が弱くなってきましたね、やっぱ前に比べたら。」

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