統合失調症と向き合う

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長友ゆみさん
長友ゆみさん
(ながとも ゆみ)
子どもの時から疲れやすく、人に合わせることが苦手だった。高校生の時に幻覚・妄想などの症状が出たことで精神科を受診する。高校を卒業後、北海道浦河町の “べてるの家”で11年間過ごし、現在は故郷に戻り、就労継続支援(A型)事業所(レストラン)で働いたりピア活動を行ったりしている。1人暮らし。収録日は長友さんの誕生日だった。
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5“べてるの家”から実家に戻る
Q.“べてるの家”から実家に帰ろうと思った理由は?

「やっぱり“べてる”も、ものすごく素晴らしくて、レベル高いし、こんなすごいところはないだろうと思っていたのですけども、なんて言うか、“べてる”がこれだけすごかったら、他にももっとすごい世界もあるのかもしれないなあと。11年どっぷり頑張って努力して勉強してきたので、違う世界も見てみようと思って…。」

Q.北海道での生活のあとは?

「北海道の“べてる(の家)”から(実家に)帰って来るまでに、広島のほうに行ったんですよ。急に1人になるのがあまりにも不安だったので、ちょっと広島に行って挑戦してみようかなあと思いまして。で、広島で、喫茶店で働きながら、静かに暮らしていたんですけど、その時に、その喫茶店がお肉料理、脂っぽいバターとか揚げ物が多かったので体の病気になってしまいまして、で、農業がしたいと思って、野菜、できれば無農薬の野菜が食べたいというので、(実家に)帰ってきたんです。農業をしたくて。

その時にいとこから、こんなところがあるよとインターネットで完全無農薬の自然生態系農法というところを教えてもらって、そこで畑仕事をしたりまかない食を作ったりして、少しずつ体を回復して、精神も豊かにして、で、今のこの職に就いたのです。

(今は)農業はしていないですけど、今朝もちょっとその農園に行って、ヨモギを採ったり、そこの野菜を食べたり…。なんて言うのかな、土からもらうエネルギーというか、そういうものも結構ありますね。そのあとピアノレッスンに行ってきたんですけど。きれいな曲を聴いて痛みを取ったり、心の開放感を味わったり。あとは、色とか使ってはた織りで表現したり、ヨガに通っています。健康オタクなのですね。」

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