「病気をするまでは、なんて言うか、競争社会で人に負けてはいけないとか、立派にならなければいけないとか、そういう上を目指していたのですけど、そういう時は1人で孤独でした。表面的な友達とか家族はいっぱいいるのですけど、心の中ではものすごく、なんかつながっていない、淋しい感じがして…。

なんて言うか、信じていないですよ、信じ切っていないと言うか、いつかは裏切るだろうみたいな、そういうところがあったんですけど、病気の世界は違いますね、やっぱり。病気の仲間とは本当にもう信頼しあって、本当に愛情もって言ってくれたり、アドバイスしてくれますので、本当に病気になって良かったなあと思います。」

「いやあ、もう夢は全部病気になってから叶っているので、もうこれ以上何も望むことはないですね。

例えば、こういうふうに自分の体験を誰かに聞いてもらったり、1人暮らしもできるし。（田舎でも）平和に健康に暮らせるんだなあと思ったし。やっぱり私は自由に生きたいなと小さい頃から思っていたんですよ。誰に、何も言われず、『こうしなさいああしなさい』と縛られず、自由に生きたいなと…。今は、ほんとにその自由が叶っているなあと思います。」