統合失調症と向き合う

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森 実恵さん
森 実恵さん
(もり みえ)
33歳の時(結婚し、子どもが2人)に幻覚などの症状が出たことで心療内科を受診し、その後、病院を変え精神科に通院。34歳の時に1回入院経験がある。病気がきっかけで本を出版することになり、現在数冊の著書がある。作家活動の他、講演を依頼されたり、週に1回、職業リハビリテーションセンターで講義をしている。病気が原因で離婚し、現在は母親、娘、妹と同居。
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2精神科受診の経緯
Q.どのような症状が出たのでしょうか

「たくさんの声が聞こえてきて、そこにあるはずのないものが見える症状、幻視とか、体感幻覚とか、幻臭とか幻味というような症状が現れました。はじめは、自分の病名も分からなかったのですけども、夫に連れられて心療内科を受診しました。33歳の時です。主人がたぶん調べてきた心療内科だったと思います。家から近くにあって、通うのに便利だろうということで、そこに行きました。

自分でもおかしいとは思っていたのですけれども、はじめは、精神病になったと自分では思っていなくて、霊現象を体験していると思っていたのです。幽霊のようなものが見えたので、自分は、幻覚を見たというよりは幽霊を見たと思っていました。それから幻聴は、テレパシーで誰かと話をしていると思っていたので、はじめの3か月ぐらいは、病識というものはなかったです。

発病した時は、すごく急性期で症状がひどかったので、起きている間中はずっとそういう声が聞こえていました。」

Q.以前から兆候はあったのでしょうか

「(以前から)兆候というのはなかったですけども、今から思い起こせば、人付き合いがあまり好きではないとか、本を読んでいるほうが好きとか、1人でいることが苦にならないとか自然が大好きとか、そういう分裂気質と言われているようなものは、やっぱり病前性格としてあったのかなぁと思います。小さい時から、そういう子どもだったと思います。」

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