統合失調症と向き合う

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近島勇さん
近島 勇さん
(ちかしま いさむ)
1945年生まれ、67歳(収録時)。会社員として働いていた35歳頃に発症。家族の希望で入院治療の体験はない。症状がうまくコントロールできないことから仕事を辞め、主夫として家族を支えてきた。作業所と出会うことで同病を有する他者と交流し、病識を得たという。現在は、ヘルパーや電話相談など様々なピア活動を行っている。妻、娘との3人暮らし(息子は結婚し独立)。
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6退職について
Q.会社を辞めた経緯を教えてください

「9年勤めたうちの8年目ぐらい…、9年目ですよね。『近島君ミスがちょっと多いから…』いうことで、版下とか校正の仕事をおろされて、倉庫のいわゆる発送の作業のほうへ回されたんです。

それで、まぁ、今の私ならば、それでも仕事があるのだったら仕事をしようという気になるのですけどね。当時プライドが高かったんですよ。なので、『そんな、倉庫なんて…』と思って、1年は辛抱したのですけれど辛抱できなくて、自分から辞めると言いました。それで、失業保険をもらって、まだ3か月ほど残っている時に再就職するんです。それで今度は業界新聞に行きました。要するにアポイントメントを取って、インタビューして、ちょっと記事にしてというか…。

それが11月ぐらいに就職して2月ぐらいになったら、また病状が悪化してね。もう、全然仕事にならなくなって、その時に辞めました。辞めた時に妻が、『もう働かなくていいから、家の事をしてください』と言って、それから家の事をするようになったんです。

45歳からですね、家の事をし出したのが。主夫になったわけです。その時は、掃除はしなかったですけれど、洗濯して夕食作りしてとか…、まだ子どもが小さかったから、保育所に送ったりするのが、私の仕事でしたね。」

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