統合失調症と向き合う

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近島勇さん
近島 勇さん
(ちかしま いさむ)
1945年生まれ、67歳(収録時)。会社員として働いていた35歳頃に発症。家族の希望で入院治療の体験はない。症状がうまくコントロールできないことから仕事を辞め、主夫として家族を支えてきた。作業所と出会うことで同病を有する他者と交流し、病識を得たという。現在は、ヘルパーや電話相談など様々なピア活動を行っている。妻、娘との3人暮らし(息子は結婚し独立)。
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12社会福祉サービスについて
Q.利用している福祉サービスはありますか

「あります。障害者手帳をもらっています。それから自立支援医療ももらっています。妻が働いている時は、妻のあれ(健康保険)で1割負担でしたけれども、今は妻が退職して国民(健康保険)になったら、大阪府の場合、援助してくれるので、(医療費は)いらないんですよ。それは助かっていますね。

私、3級(障害者手帳)です。その他では自給者証ですか? 泉北ハウスに行って、昼食サービスなどを安い値段でもらっていますので、結構役立っています。」

Q.もう少し充実してほしい社会サービスは?

「3障害(身体、知的、精神)統一になったこと自身はいいのですけれど、その中でもやっぱりいわゆる福祉サービスという意味では、精神はちょっと遅れているかなと思いますね。他の(2)障害に比べてね。そう思います。」

Q.良い病院を見分けるコツがあれば教えてください

「私、オンブズマン、今、“療養環境サポーター”というのに変わったのですけれどね。精神医療人権センターをやっていて、私も会員になっていて、いくつかの病院訪問をするのですけれど。ハード面では、最近、病院はだいたい綺麗になってきているのですよね。ところが、病院に行って感じることは、患者さんが元気のない人というのか、が多く感じる病院と、結構元気な(に)しているなと感じる病院と、分かれるんですよ。

元気のない病院というのは、おそらく、ある意味で大量に薬を飲ませているような病院かなと思うんですよね。で、元気な病院だとそれほど多量に飲ませていなくてね。やっぱり病院によっても、そういう違いを感じます。

スタッフ? そこまでは行って分からないですからね。ただ、やっぱり親しみをもてるとか、話しやすい雰囲気をもっているということですかね。それから上目線ばっかりで見るのはなくて、『1人の人間だなぁ』という感じで見る、目線のスタッフとか。やっぱりいろんな(人が)居てて…。やっぱり我々は、上目線から見られるのではなくて、同じ人間として見られたいなぁと思いますね。『統合失調症の近島』ではなくてね。統合失調症は、言ってみれば私の一部であって、その他いろんなこともしているし、生い立ちがあって育ちがあって今の考え方なり生活なりがあるわけでね。そういう全体的な人間として、やっぱり見てほしいなとは思いますね。」

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