統合失調症と向き合う

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近島勇さん
近島 勇さん
(ちかしま いさむ)
1945年生まれ、67歳(収録時)。会社員として働いていた35歳頃に発症。家族の希望で入院治療の体験はない。症状がうまくコントロールできないことから仕事を辞め、主夫として家族を支えてきた。作業所と出会うことで同病を有する他者と交流し、病識を得たという。現在は、ヘルパーや電話相談など様々なピア活動を行っている。妻、娘との3人暮らし(息子は結婚し独立)。
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13支え
Q.自身を支えていること(もの)は何ですか

「私は、今までの中だったら、やっぱり考え方はどちらかというと、本質的には、かなり前向きな考え方をするタイプなんです。だから、ちょっとでもちょっとでも向上しようというか…、なんだけれども、今はむしろマイナスをプラスにできるというか…。いわゆる、統合失調症というのはある意味ではマイナスですよね? 制約…、実際にしんどいところがあるとか根気よく続かないとか。でもそういう病気を経験したことで、それを逆に今、仕事にも活かせているしね。精神の人達のヘルパーに行ったり、電話相談できたり。電話相談は仕事じゃなくてボランティアですけどね、仕事に活かしたり、やれているのでね。

それと、こうして今日、お話しする場合でも、やっぱり自分が体験しているから、みんなにアピールできるというのか、アピールしていこうという気になれる。逆に今、自分のできることできないことが分かるうちに、できることをやっていこうと。いわゆるマイナスと思えていたことが今、プラスに活かされている。だからやっぱり、今、生きて、生き甲斐になっていますね。

51歳で一応病識はもてたのですけれど、それからまだ4、5年は休養期間みたいでしたね。ただ実際に活動的になり出して、活動し始めたのは2003年ぐらいからですね。だから、19年ぐらいかかっています。発病してから動いて何かしようという気になり出したのはね。」

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