統合失調症と向き合う

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A.T.さん
P.6000さん
(ぴー・どっと・ろくせん~匿名希望)
1980年生まれ、33歳(収録当時)。高校3年生(18歳)の時に発症し、精神科クリニックを受診する。その後、精神科病院に転院し、現在も同じ病院に通院中。入院経験は2回。偶数月に2回通院している。現在は、作業所など社会資源を活用しながら、リカバリーの魅力を伝える活動も行っている。週2回、クレープ屋でアルバイトに従事、目標は作家になること。両親、弟と同居。
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6学生生活を振り返って
Q.高校時の生活について教えてください

「高校は2つ通っていたんです。同時併学していて。片方は単位です。定時制なのですけど僕は。定時制は4年行くのですが、それを3年で卒業できるような所だったんですね、その高校が。4年の分の単位を3年に申し(詰め)込んで3年で卒業しようという制度というか…。

単位制の高校に通学するのか、もしくは大検を取るのかという選択があって、二者択一なのですが、そのどちらかを選べということで、高校2年から始まって、それで僕は、単位制の高校へ通いました。

スクーリングも通いました。高校は卒業できました。」

大検:大学入学資格検定(大検)制度で、平成16年度(2004年度)まで実施されていたが廃止され、平成17年度(2005年度)から高卒認定試験に移行。

Q.高校卒業後の生活を教えてください

「主に、そうですね。バイクの免許を取ろうとしたのですけども嫌になってすぐにやめてしまいました。ほんとは教習所で事故ったんですね。お金払ってもらって、免許取ったほうがいいって言われていたのですけど、父に。まあ、バイトもしないでウロウロしているのもおかしい、おかしいというかだらしがないということで、免許でもいいから取りなさいと言われていたのですが、ちょっと僕には合わないなと思ってやめてしまいました。

それ以降は、そうですね、自分探しですけども。図書館に通ったり、作家活動の…。まあ、大学受験を目指していましたけど、いろんなことがあって…。デイケアに通ったりしました。」

デイケア:地域の保健所や精神保健福祉センター、医療機関などで、個人別の評価と働きかけ、およびレクリエーションやSST(社会生活技能訓練)などのグループワークを組み合わせることで、社会復帰の足がかりとする取り組み。

Q.デイケアにはいつ頃から通っているのでしょうか

「そうですね、22歳の頃ですかね。病院のデイケアですね。

主治医に、自分が、『何か良い施設ないですか』とかなんか聞いたんですね。今日はこういうふうなことを言ってみようかとか、事前に考えたりするのが趣味じゃないけど、好きで、通院する話題をいつも考えていて、『(先生に)何言おうかな』と思って行っていた状態で話がすいすいと進んでいったら、病院内にたまたまデイケアがあるということで、そちらへ行くようになりました。ある方に相談したらどうかということを主治医から言われて。それで僕はその(病院)敷地内にあったのですぐに行けるところなんですね。それで、デイケアに通うことになりました。

最近は、『夢像』(作業所)だとか、洋裁の『夢うさぎ』(作業所)だとか、『ほっとスペース八王子』(作業所)だとか、行くところが多くて、なかなかデイケアには行けないのですが、通院日によく顔を出しています。」

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