統合失調症と向き合う

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森 実紗さん
森 実紗さん
(もり みさ)
1962年(昭和37年)生まれ、51歳(収録時)。29歳で症状が出て、その後、心療内科を受診するが、約1年後に症状の悪化により精神科病院を受診する。入院の体験は3回。現在は、ホームヘルパー2級の資格を有し、週に1度ピアヘルパーとして精神障害者のホームヘルプを行っている。また、ときどき、講演会などで自身の体験について話している。母親、姉、姪と4人暮らし。
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7現在の病状
Q.現在服用している薬を教えてください

セレネースが1.5mgとロヒプノールが2mg、コレステロール値が高いのでリピトールを飲んでいます。」

(副作用は)もう全然出ていないです。病状的に言えば、病気とのつき合い方がちょっと分かりつつあるので、ま、なんとかなるかなという感じです。もう無理なことは無理でお断りするとか、休むということもやっぱり教えてもらっているので、できないことはできませんと言えますし、休みたい時は『ちょっと休ませて』と言って休みます。」

セレネース(ハロペリドール):定型抗精神病薬
ロヒプノール(フルニトラゼパム):睡眠導入薬
リピトール(アトルバスタチン カルシウム):高コレステロール血症治療薬

Q.幻聴はなくなりましたか

「ありますね。なんかほんと突拍子もないことを言うのですが。でもそれもなんかね、要するに自分の中で考えていても解決しないから、家族に、『今幻聴がこう言ったけどどう思う?』と言って質問したら、ちゃんと答えが返ってくるので、先に進むというか…、毎日の生活が少しずつ進んでいきます。」

Q.現在の生活状態を教えてください

「あまりいい格好をしなくもなったし、歳が歳なので、あんまり身構えることもなくなったし。ま、華やかな人生ではないけれど、地味でも、こつこつ真面目にやって、やっぱり仲間と一緒に、泣き笑い?泣いたり笑ったりとかして。で、お互いに生活の工夫をしているところも話たりすることによって、慰められていたりとか、こちらが励ましたりとか、そういった生活をしています。

病気の話も、そういう友達だからできるし。『この頃おかしいねん』とか、『なんか変なこと、幻聴が言うてくるねん』とか、そういったことも、家族にも言えるし、そういう関係性ができつつあるので。お薬だけでは、その(薬の)効果ではなくて、またそういった会話をすることによって、ちょっと病状も和らぐということがあります。」

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