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「幻聴さんですね。突然、『お前なんか死んでしまえ』という声が聞こえてきて、とてもびっくりしました。

職場では聞こえませんでした。家にいて、何もしないでボーっとしている時に聞こえてきましたね。なんて言うか、くつろいでいる時というか…。

幻聴さんは、突然だったものですから予兆にはなかったのですが、やはり体が重い、だるいというか、変な汗をかくというか、そういう体の普通じゃない状態は出てきました。

（それまで）抗うつ剤を飲んでいました。

幻聴さんが出てびっくりして、私は錯乱状態になりました。それで入院しました。一番はじめにかかった実家の近くの病院にです。その時に、はじめて統合失調症という病名がつきました。その当時は統合失調症ではなくて、精神分裂病と言われていたものですから、非常にびっくりして、とてもショックを受けました。で、最初は、両親にも言うことができませんでした。

（病気について）調べましたね。本を読んで調べたり、同じ入院患者さんで似たような病気を持っている人から情報を集めたりして、調べました。」

「1回目入院して病名を（医師から）言ってもらった時に、両親が面会に来た時に、『実は、こういう病気って言われたんだよ』というふうには言いました。

（親は）びっくりするかなと思ったらさほどびっくりせず、『そうなんだぁ』ぐらいで…。『そうなんだぁ、どうすっぺぇ』なんて言ったのですけど…、そんな感じですね。詳しいことは聞いていないのですが、ちょっと覚悟はあったのかもしれません。」

「主人は、何回かはお見舞いに来てくれて、『どうだ？様子はどうだ？』というふうなことは言ってもらいました。ただ、私のほうが混乱していまして、（状況を）なかなか受け入れられなくて……、元の旦那さんには迷惑をかけたなぁとは思っています。」