統合失調症と向き合う

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澤田優美子さん
澤田優美子さん
(さわだ ゆみこ)
1964年生まれの51歳(収録時)。高校入学直後の15歳の時にうつ症状を呈する。キリスト教を信仰するようになる。21歳の時に神経科を受診する。現在は、精神科に8週間に1回、睡眠障害外来に4週間に1回通院。大学院でピアサポートグループの研究をしながら、統合失調症などで成年後見制度をご利用の方の支援をするアルバイトを行っている。
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5こころの支え
Q.治療に役立ったこととか、こころの慰めになったことは?

「キリスト信仰ですね。悲しい時、辛い時、聖歌を小さい声で口ずさんだり、聖書を読んだり、祈ったりするのが慰めになっています。それとか同じ信仰を持つ友達と交わったり……。

小学生の時に、音楽の時間に『天地創造』というレコードを先生がかけてくださって、『天地創造』というのは、神様が天と地を作ったということだっておっしゃって度肝を抜かれたのですね。いろんな宗教があるけれども、天地を作った神様というのが本物じゃないかと思ったのです。そんなこともありました。

それから、クリスチャンの同級生が何人か、小・中・高といて、みんなどこか違うと感じていました。その頃は『柔和』などという難しい言葉を知らなかったのですけど、まあ柔和だったと感じて。で、おじいさんのお説教を聞いているうちに、そんなことを思い出しました。

それで、自殺しか考えられなかったのですけども、なぜかその時、『そうだ、今まで自分のために生きてきたけれど、これから神様のため、人のために生きよう』となぜかそう思って、クリスチャンになろうと決心して、次の日におじいさんに教会に連れてもらったわけなのですけど。(教会は)とても懐かしい感じがしました。

で、自分の救い主として初めて信じたのですね。それで、私は罪深いから生きていてはいけないと思っていたのですけど、『罪が許された』。そして、誰からも愛されないと思っていたのですけど、『神様に愛されている』ということを知って、妄想が消えて、別人のように明るくなって、周り中の人を驚かせてということがありました。」

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