統合失調症と向き合う

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園田 人志さん
園田 人志さん
(そのだ ひとし)
1954年(昭和29年)生まれの61歳(収録時)。建築関係の仕事に従事していた30代に症状が出て、57歳の時に入院する。入院による症状の回復は早かった。現在は地域活動支援センターやB型作業所を利用しながら、穏やかな日々を送っている。障害年金と厚生年金で生活し、一人暮らし。
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7就労について
Q.再び就労したいと思いますか

「そうですね。今、61(歳)で、65(歳)ぐらい、もうちょっと落ち着いてからですね。まだ、私がやれる仕事というと、ま、ガードマンとか清掃屋さんというのですか、そういうのしかないので、元気があればやっていこうかなという気持ちは、少しはありますね。」

Q.精神障害をお持ちの方が就労できるために必要なのは何だと思いますか

「そうですね、門を開けてくれるのがいちばん良いのですけど。ただ、私の知り合いにも何人かトライしている人がいるのですけどね、続かないというか……。若いのにもうちょっと頑張ってほしいなぁと思う時があるのですけど、どうしても本人にとってみれば、負担になるみたいですね。

私は57(歳)まで仕事したから、働くのが当たり前と思っていたのですけど、まあ、若い人達にとってみれば、また同じ病気になるのではないかなと思って、なかなか続かないみたいですね。

やはりどうしても、普通、なんて言うか、どこまで普通と言って(いいかわから)ないですけど、だんだんだんだん忙しくなってくるのですよね。そしたらそれについて行けなくなるのですよね。それで、自分から引いてしまうというのですかね、そういう例が多いみたいですね。

まあ、パンフレットと言うのですか、もしくは新聞で、時々、B型(事業所)とか、そういう広告が出ているのですけどね。もうちょっと考えてくれたら、もう少しそっちのほうに行けるのではないかなぁとは思いますけどね。」

Q.福祉で利用しているものは?

障害(者)手帳がありまして。私の場合は2級ですけど、それで、地下鉄とか美術館、そういうものが半額とか無料になるので、それを利用しています。」

精神障害者保健福祉手帳:2年ごとの更新が必要。更新時期の患者さんの状態に合わせて手帳の等級(1級、2級、3級)が決まる。生活保護の障害者加算や税金の優遇措置など、経済的な支援を受けられるようになるほか、自治体によって異なることがあるが、交通費、通信費などの負担を軽減できる。
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