統合失調症と向き合う

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原 欣洋さん
原 欣洋さん
(はら のぶひろ)
1981年生まれの35歳(収録時)。21歳(大学3年生)の時に発症し、入院となる。大学を卒業後はいろいろな職種に就き、その後、精神保健福祉士の資格を取得して、事業所で働いた経験をもつ。妻と3人の子どもあり。インタビュー時は求職中だったが、2017年1月よりB型事業所の職業指導員として働き始めた。
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7結婚について
Q.奥様との出会いと結婚について教えていただけますか

「短く言うと、就職活動でナンパです。違う大学だったので、同じところを2回受けていたので、1回目にみんなで受けた人3人ぐらいでご飯食べに行って、その時は何も聞かずに別れてですね。2回目会った時にアドレスを聞いたのだと思います。22(歳)だったと思います。

(結婚したのは)25(歳)ですね。(自身の病気については)つきあい始めてちょっとして伝えました。『ちょっと話があるから』ということで伝えていたら、隠し子でもいるのではないだろうかともんもんと悩んでいたみたいです。で、言ったら『なんだそんなこと』と言われました。……カットしてください(笑)。

それこそ、『先に死なないでね』ぐらいは言われたような記憶がありますけど、もう結婚10年近いので……、もう10年か、10年ですよね。いやぁ、もう、ケンカばっかりです、それはそれで。」

Q.子育てで留意していることはありますか

「ちゃんと長所を伸ばすことと、あとは否定しないこと。なんでその子が怒ったり喜んだりしているかの理由とか背景をちゃんと知ったら、こっちの対応も変わってくるのかなと思っています。

私が小さい声で『うるさい』とか言うと否定になるじゃないですか?だから、冗談でね、『ほら、アサーション』と言ったら小さくなるわけですよ。アサーショントレーニングというのは、まあまあ、正確には私も理解していないですけど、ちょうどいい声とか、伝わりやすい方法でとか、まあざっくりと言うとそんな意味だと思うのですけど、それを言っていたのですよね、子どもに。『アサーション』と。3歳児が舌っ足らずに『アサーション』と言っていたのです(笑い)。

いや、だから、私に言っていたのかな、状況は忘れましたけど。小さい声で話しなさいと言う時に。すごいです。もうひとつつけ加えると、3歳児が『君の名は。』(アニメ映画)の歌で『愛しか〜たさえも〜♬』と舌っ足らずで歌っていました。」

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