統合失調症と向き合う

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小松崎隆さん
小松崎隆さん
(こまつざき たかし)
1962年生まれの54歳(収録時)。高校2年生の時に発症。大学を卒業し、就労するが退職。入院体験は2回。ヘルパー2級の資格を有し、現在は身体障害者の介護のアルバイトをしている。実父と同居し、家事の一部を担っている。自身の希望で週に一度受診。
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7情報入手について
Q.ご自身の病気について調べたことはありますか

「あまり記憶が定かではないですね。ただ、退院してきてからは、いろんなものを読んだり、雑誌を見ていろんなことを知ったり……。初めの入院の時に、その雑誌が作業療法室の前に置いてあって、自由に読んでいいというか。当事者の方とかも書かれているので、いろいろ参考になることがあって、『あ、この雑誌はいいな』と漠然と思っていて。今ウェブサイトとかもあるのですけども、そこでいろんなことを知ることができるので、情報源としてはすごくいいと思いますね。」

Q.どのような情報があれば役立つと思いますか

「相談する体制ですかね。情報というか、それは例えば精神保健福祉士なり、そういう人達が、あるいは紙の情報でもいいのです、ネットの情報でも。信頼できる情報が案外少ないので。でも主観によってだいぶ違うということがあるので難しいのですけども。例えば、本にしても、『(浦河)べてるの家』(北海道浦河町)があると思うのですけども、そこの発行した本を病室の中でむさぼるように読んだとかそういう記述を聞く(見る)と、やはり情報はすごく大切です。

例えば入院すると、携帯はもちろん、ほとんど取り上げられてしまいますし。人に、所によっては、パソコンとか持ち込める所もあるみたいですけども。あるいは医療機関はどこがいいか探すとかそういうものも、情報ってすごく大事だと思うので。さっき、相談というのは、結局その情報を得るために相談するわけで、悩みを相談するといっても、結局その悩みに対する答えのきっかけみたいな情報を得ようとして相談すると思うのです。

自分として思っているのは、さっき『ノウハウknow how』ではなくて『ノウフーknow who』だと言いましたけど、やはりコツ、ここはこうやるといいとか、あるいはピンポイント的な情報。例えば、(僕は)今、痙性斜頸(けいせいしゃけい)という症状に悩んでいるのです。なかなか良くならなくて自分でいろいろと試している状況なのですけども。

首のこの筋肉が緊張して、それは(抗精神病薬の)副作用ということもあります。ただ、心理的なものも大きいと言われているので、こういうふうになってしまうのですね。だからいろんなものに当たって危ないのです。人とか柱とかで怪我したこともありましたし。だから、具体的な情報をほしいですね。

(主治医への相談は)しています。いろいろと治療法も提案してもらって。ボトックスという治療があるのですけど。シワとかも取るやつ(方法)ですけども、あれをやるのですよ、高いのですが。首です。僕の場合は、筋電図を取りながら、こことここに3回、3本分打ったのですけど、やはり効かなくて。やはり心理的なものから来ているからかなと・・・・・・。」

Q.どのような人に相談していますか

「まあ、だから主治医の方、ワーカーといっても実際は心理の方ですけども、その方と。でもほんとに、いろんなことで世話になっているかなぁという感じがしますね。保健師さんもそうですね。ただ、地域生活支援センターがあって、そこに登録はしているのですけども、なかなか、仕事の都合とかがあって行けなくて、自分で、これは誰に相談したらいいんだろう?ということをいつも考えつつ、適切な人を選んで、できるだけ相談するようにはしているのですけども。

もう、分からないことは何でも人に聞くということを実践し始めてから、ずいぶんいろんなことが楽になったなという感じです。例えば店とかでもよくウロウロしている人がいますけど、『こういうものが欲しいのですけど、これは売っていますか』とか、そういうことを全部どんどん聞いてしまうのです、店員さんとかスタッフの方に。」

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