統合失調症と向き合う

体験者の声 医療者・支援者の声 家族の声 私たちの活動紹介 イベント おしらせ
大竹真人さん
大竹真人さん
(おおたけ まさと)
1981年(昭和56年)生まれの36歳(収録時)。大学を卒業して社会人1年生の22歳の時に、発症。現在は、週5日午前10時〜午後2時までパートとして働いている。4年前にピアノを習うようになり、以来、ピアノ演奏がこころの拠り所になっているという。
movieImage
<< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  >>
5仕事について
Q.入院後、会社はどうされましたか?

「入院して、退院した頃には(会社を)もう辞めていたと思います。その時の記憶はあまりないのですけど、たぶん会社側から『もう雇えない』というふうに言われたと思います。

そのあとは、小規模作業所というのですかね、私、あまり制度のことは詳しくないのですけれども作業所に通っていて、それが3年ぐらい通っていたのですけれども。25〜26(歳)の時ですかね。そこ(作業所)は、たしか市役所の紹介だったと思うのですね。実家から通える作業所があるかを聞いたら、『ここがあるからちょっと行ってみたら』ということで、そこに通い始めることになりました。

たぶん、その作業所は、直接は今にはつながっていないと思うのです。実はあまり居心地が良くなかったと自分では思っているのですけども。ほんとに、ただ通っていただけというか、そんな感じでしたね。

作業所に通って辞めました。そのあとに、就労移行支援事業所に通って、いったん、また再就職したのですね、他の企業に。で、そこも9か月で辞めてしまって、その後にピアノを買ったのですね。その時の、働いていたお金もあったので、そのお金を使ってピアノを買って、ピアノを習い始めて症状が良くなりました。で、また就職したいと思い始めました。

就労移行支援事業所に通って、今の仕事を見つけて、症状も落ち着いて、今に至るという感じですね。(就労移行支援事業所は)自分で見つけました。パソコンを見ながら、就職状況が良い所とか、定着率が良い所とか、そういった情報が載っているので企業のホームページに。それを参考にしながら通い始めました。」

就労移行支援事業所:一般就労を希望する障害者に、知識および能力の向上のために必要な訓練や準備、就職活動支援および就職後の職場定着支援を行う事業所。支援を受けるためには行政が発行する福祉サービス受給者証が必要。

Q.働く上で気をつけていることは?

「さっきお話した規則正しい生活を送られるということはもちろんなのですけれども、やはり働く上で基本的な職場の方々に対するマナーとか、あとは、体調維持することとか、気をつけていることはいっぱいあるのですけれども……、ま、その2つですかね。

(マナーについては)やはり訓練を受けたこともありますし、なんでしょうね、自分の個人的には、社会スキルが全然ないと思っていて、自信がないのですね、やはり。訓練を受けるに当たって、自信のつけ方とか、精神のもっていき方、例えば、落ち込んでいた時にどうしようとかそういった、ビジネススキルというよりは、むしろ生活していく上で気をつけていくようなスキルの方法を見つけたという感じですね。」

Q.精神障害をお持ちの方が就労するために必要なことは?

「やはり、自信を持てるものを持つことが必要だと思うのですね。たぶん障害者、私も含めて障害者、特に当時の私は、自分にこれといったものを持っていなくて、常に自信がなかったという生活だったのですね。

ピアノに出会えて自信を持てるようになって、いろんなことにチャレンジできたということを考えると、やはり何か1つ、その人に合った自信を持てるものとか、こと。趣味でもなんでもいいのですけれども、そういったものを持てることがまず重要かなと思いますね。」

<< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  >>