統合失調症と向き合う

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丸子慎平さん
丸子慎平さん
(まるこ しんぺい)
1970年(昭和45年)生まれの47歳(収録時)。20代後半、アメリカの大学に留学中に発症し入院。その後、日本に戻り、精神科を受診する。現在は就労継続支援B型事業所でさまざまな業務に携わっている。
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4病気の認識
Q.ご自分の病名を知ったのはどういう経緯ですか

「デイケアを利用する際に、たぶん、先生の診断書を提示しなければいけないので、その時デイケアの職員なり向こうのスタッフが開いた時に、『あ、統合失調症だね』みたいなそういうことで知ったと思いました。

まあ、微妙ですけどね。たしかに発病してからの世界はちょっと違う感じがしていたので、心なのか脳の病気か知らないですけども、そんな違和感みたいものは感じていましたけど。

やはり初めの頃は受け入れないというか、なかなか腑に落ちないところはあったかもしれないですね。病気、統合失調症自体、『何それ』みたいな、完全否定の感じだったと思います。20年近く前の話ですけど。」

Q.ご両親の対応はいかがでしたか

「親としては、大変なことになったなぁと思ったりしますね。またちょっと話が戻ると、アメリカの時に1回、僕、病気になって入院したということを家に電話したことがあるのですよ。そしたら母親が1日で髪の毛が全部真っ白になったとか、そんなエピソードもあったし。

それで母親は、今まで外国に行ったこともないのに、一人で飛行機に乗って(アメリカに)会いに来たとか、そういうことがあったので。アメリカで2度目の(入院)時です。」

Q.病気などについての情報はどのように入手しましたか

「一応、本とか見ましたかね。図書館とか、ネットでも調べたかもしれない。

今と違うのは、統合失調症ならまだ響きがいいですけど、昔、精神分裂病と。昔の友達に、自分は精神分裂病と言うのはすごく、何て言うのですか、抵抗がありましたね、やはり。言葉の響きも含めて。」

Q.今、知りたい情報は?

「僕もあまり勉強不足で、治療という意味ではどのぐらい進んでいるのか分からなくて。認知行動療法とか、オープンダイアログとか、全然、本とかを読まないですけど、楽しいやつがあればいいなと思いますけど。」

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