表2 抗精神病薬による主な副作用

・錐体外路症状
-パーキンソン症状(手が震える、身体が硬くなる)
-アカシジア(足がむずむずする、じっとしていられない)
-急性ジストニア(急に目がつり上がる、体が引きつれる)
-遅発性ジストニア(首が傾く、体が奇妙にねじれてそのままの状態)
-遅発性ジスキネジア(軽度:口・舌が動く、重度:体中が奇妙な動きをしてくる)
*錐体外路症状は抗コリン性抗パーキンソン病薬などで対処するが、改善しにくいものもある。遅発性ジスキネジア、遅発性ジストニアは効果がある薬がほとんどない
・高プロラクチン血症(生理が止まる・不順になる、乳汁分泌)
〜女性にとって問題
・抗コリン性の副作用(口渇、便秘、排尿障害、目の焦点が合わない、物忘れ)
*抗コリン作用のある薬により出現
・悪性症候群(強いパーキンソン症状が出た状態で、体中が硬くなり、ものが飲み込みにくくなると同時に熱が出てくる。著しい発汗・脱水。重症では呼吸が苦しくなり、皮膚に水泡が出現。死亡することもある。入院して点滴などを行い、ダントロレンを投与する)
・血液系の副作用(特に無顆粒球症:白血球の顆粒球(好中球)が減少することで、高熱、倦怠感、悪寒、のどの痛みなどが出、重症になると肺炎、敗血症を起こすこともある)
・その他
-鎮静(眠気)
-体重増加
-性機能障害
-高血糖
-糖尿病(ケトアシドーシス) など

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