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「こころの健康政策構想会議」について

患者・家族、精神科医らによる「こころの健康政策構想会議」(座長 岡崎祐士氏)が発足され、4月3日(土)、東京都立松沢病院にて発足会と第一回の会議が開催されました。

第一回会議は第一部と第二部で構成。第一部が発足式となり、座長の岡崎祐士氏(都立松沢病院院長)が開会の挨拶を行い、続いて副座長の福田正人氏(群馬大学医学部准教授)、家族会から野村忠良氏と岡田久美子氏が挨拶し、最後に長妻昭厚生労働大臣が本会議への期待を述べました。
第二部が、1回目の会議となり、本会議の目的と概要説明が事務局の西田淳志氏からあり、ヒアリングセッション① ② が行われました。ヒアリングセッション①では、当事者や家族らが経験を話し、②では、精神保健問題に直面する各現場(教育現場、ひきこもりの子どもを持つ親、貧困との関係)からの報告がなされました。

会議は計8回開催され、日本の精神医療の改善に向けた改革案が5月末までに長妻昭厚生労働大臣に提出される予定です。


■背景

現在、日本では「精神疾患」が国民の生命と健康を脅かす三大疾患の1つとなっています。しかしながら、日本における「精神疾患対策」、すなわち「こころの健康政策」の位置づけは、他の先進国に比べ著しく低く、社会としての取り組みが大幅に遅れています。

■目的

そこで、三大疾患の1つとしての精神疾患にふさわしいサービスの料と質を確保し、「こころの健康について、いつでも、どこでも、良質のサービスを受けることができる」という国民のニーズに応える社会が実現できるよう、国は「こころの健康政策」の位置づけを高め、そのサービス提供の体制を抜本的に改革する必要があります。そうした社会の実現を目指し、発足されたのが「こころの健康政策構想会議」です。
この会議では、「こころの健康政策」の重要性を広く国民に伝えるとともに、国民のニーズに応える精神保健医療改革のビジョンと具体策を検討することを目的としています。

■特徴

この会議では、精神保健医療改革の実現を願う精神疾患の経験をもつ当事者やその介護者(家族)、サービス提供者、研究者等、40名以上が集い改革案の検討を行います。「当事者・介護者のニーズを主軸に据えた改革」のあり方を重点的に検討することを特徴としています。

■主な検討課題PDF
 

1.‘こころの健康セーフティネット’の構築(精神保健改革)
地域に隈なく張り巡らせた「精神保健福祉網」により、住民のあらゆる精神保健問題を予防・早期発見

2.‘チーム医療’と当事者に‘届ける’専門医療の充実(精神医療改革)
多職種からなるチーム医療をアウトリーチで提供できる制度の実現とうつ病などそれぞれの疾患に応じた専門医療の充実で‘3分診療を30分医療に転換’

3.こころの介護者を地域社会として支援(家族・介護者支援)
家族(介護者)を地域社会として積極的に支援できる体制作り

■今後のスケジュール
  4月3日の発足式以降、5月下旬まで、毎週末、本会議が計8回開催される予定。その都度、重要なテーマが設定され、5月末までに「こころの健康政策構想会議・改革起草案」をとりまとめ、厚生労働大臣に提出される予定です。 会議開催スケジュールの詳細は、こちらをご覧ください。PDF
一般の傍聴も可能です。
■「こころの健康政策構想会議」に関する問い合わせ先
  「こころの健康政策構想会議」事務局長 西田淳志
東京都精神医学総合研究所 統合失調症研究チーム 内
電話:03-3304-5701(内線506) FAX. 03-3329-8035
e-mail : nishidaa@prit.go.jp