統合失調症と向き合う

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近藤健亮さん
近藤健亮さん
(こんどう たけあき)
1980年生まれの37歳(収録時)。25歳でIT企業に勤めていた時に発症し、精神科病院を受診し、統合失調症と診断。入院経験はなし。発症後は、障害を伏せて派遣の仕事に従事するが、うまくいかず、現在は、就労継続支援B型事業所(点字名刺の刻印作業を行っている)で週5日、事務作業に従事している。女性アイドルグループの楽曲を聴くことが好き。
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9いちばん辛かった時
Q.今まででいちばん辛かったのはいつですか

「いちばん辛かったというのはやはり仕事がなかった時ですかね、病気になって。だいたい30歳になった年の秋ですから2010年の秋から去年の今の作業所に入るまでのあたりですかね。その頃というのはいちばん辛かったですね。

先ほど申した通り書類選考か合同面接か一次面接で不採用にされたり、福祉的採用(就労)でも環境に恵まれなかったりという時もあったり。ただその部分に関しては、自分がそこに適応していなかった部分もあったというふうに今はもう、今の作業所で仕事をするようになってから、あとで気がついたのですね。

だから正直に言って、仕事の部分に限って言えばマイナスが今プラマイゼロに戻った感じですね。そういう状態なのですね、自分の中ではあくまでも。だからそれを今後はプラス成長に、もうすぐ2年目になるのですけど、そこがプラス成長に変えないといけないかなという部分がありますね。」

Q.「生きている」と感じるのはどのような時ですか

「2つありまして。1つはまず作業所で仕事をしている時。もう1つはやはり、これは乃木坂46さんがいちばん良いと言えばいいのですけど、それに限らず自分の好きな歌手の音楽を聴いている時なのですね。これは10代の頃からずっと女性アーティストや(女性が)メインボーカルグループの(音楽を聴くというの)を中心にずっと続けてきているので。とにかく自分の好きな音楽を聴くことで気持ちをリラックスさせるという部分もあるのですね。オフの部分での支えになっていますね。

スマートフォンのアプリを使って今、聴いている部分がほとんどですね。あとはたまたま、テレビの音楽番組やラジオでかかっているのを聴いたり……。」

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