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吉川 敦子 さん
(よしかわ・あつこ)
静岡県立 静岡がんセンター
看護管理部門 看護師長
ストーマ外来において、皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)として、主に大腸がん患者の人工肛門・人工膀胱(ストーマ)のケアにあたっている。
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4トラブル対策
 ③臭いがもれる場合

「基本的に装具がきちんと皮膚についていれば、臭いはもれないと思いますが、たとえば排泄する口のところに便が残っていると臭うということはあります。あと物によって位置は違いますが、このような自然にガスが抜けるフィルターがついていて、ここからガスが自然に抜けるようになっています。小さいお部屋で集まったりするような状況では、逆にこのガス抜きのところをシールでとめてしまう、という管理の仕方をご説明しています。」

●ガスが抜けないようにシールでとめる

「シールが装具についているので、ぺたっと貼っていただいて、ガスが自然に抜けないような管理を逆にしてしまう方法をお伝えしています。きちんと皮膚についていれば、どこからも臭いが出ないので、普通にしている分には臭いませんので、そういう方法もあります。」

●消臭剤を利用する

「あとは、パウチ(装具)の中に入れる消臭剤が、各メーカーから出ているので、自分に合う消臭剤を使ってみたりするとか、あとは、おそらく便を捨てるときの臭いがやっぱり皆さん気になると思うので、そのときに携帯用の消臭剤を持ち歩くとか、あとは便器にたらすタイプの消臭剤があるので、それを便器にたらして便を出すという工夫をお伝えしています。」

Q.音がもれる場合の対策は?

「あとはガスの音ですが、ガスはなかなか音を自分でコントロールできないので、ガスが出ては困るような会議があるとか。そういうときは、少しガスが出そうだなというのはなんとなくわかってくるみたいなので、出るかなというときに少し袋をお腹の上から押さえてもらうというのもひとつの手かなと思います。どうしても心配であれば、前日ぐらいからガスの出にくいお食事に気をつけることで、調整してもらうようにお伝えしています。」