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安田 洋一さん
安田 洋一さん
(やすだ・よういち)
東京都在住、自営業。2004年9月、内視鏡検査により上行結腸部分に腫瘍がみつかり12月に切除。リンパ節の転移があったためリンパ節の郭清も行う。退院後2年間の抗がん剤服薬を経て、現在に至る。男性のための患者会設立を計画中。がん患者団体支援機構理事。
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1突然の激痛と嘔吐

「平成16年2月頃、突然の激痛と嘔吐がありました。僕はお酒を飲みますので、てっきり二日酔いだと思っていました。次の日の夜中に寒気がして、体温計で測ってみると35度4分でした。いつも平熱がだいたい37度ぐらいだったので、もう震えが止まらないのです。それで、ちょっとおかしいと思い、体温計が壊れていると思ったので、体温計を2本買ってきて測ると、やはり35度台でした。このままではまずいと思い、お熱いお風呂に入りました。熱いといっても僕はだいたい40〜42度が限界なのですが、47〜48度に設定して入りました。でも全然暖まりません。それで朝まで待って病院に行くと、熱が下がっていて、何も症状がないという状況でした。少しおかしいなと思いましたが、風邪だと思われて風邪薬を処方され、その後1ヵ月ほど様子をみて、その間は何もありませんでした。その後また友達とお酒を飲んだときに、かなりの激痛と嘔吐があり、これはおかしいとそのときはじめて思いました。

僕はもともと吐くということがなく、お酒は結構飲めたほうなので、やはり病院に行こうと思い、病院で検査をしました。胃カメラを飲んだところ、胃が少しただれているという状況だったので、全然問題がないと思いました。その後しばらくしてまた同じような症状があり、2回目に胃カメラを飲んだときに、胃酸過多ということで薬を処方され、担当の先生より、『全身の検査を1回してみないか?』というアドバイスがありました。正直な話、病院はほとんど行ってなかったので、大腸内視鏡そのものも知らず、『わかりました。ではお願いします』ということで検査を受けることになりました。」

●検査を受けるまでの間

「(検査を受けるまでに)6ヵ月ぐらい開きました。検査の予約は入れていたのですが、子供の検査日と重なり、子供を先に病院に連れて行った関係もありました。その間、月に2回ぐらいはもがき苦しむぐらいの激痛が走ったのを憶えています。お酒はほとんど控えるようにして、なるべく消化のいい物を食べました。食べないときは3〜4日はまるっきり食べず、ひたすら食べないということが結構ありました。もう膨満感を感じていて下痢もありましたので、何も食べないほうがよかったのです。ただ脱水症状があったので、飲物だけはなるべく少しは採るようにしていました。それでも採ると下から出てきますので、だいぶん控えていたと記憶しています。」