統合失調症と向き合う

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鈴木里奈さん
鈴木里奈さん
(すずき りな)
1990年生まれの26歳(収録当時)。中学3年生で眠れなくなり、高校1年生の時に嫌われている、悪口を言われているなどの症状が出た。校医のクリニックを受診。その後、総合病院の精神科を受診し、現在も通院中。3回の入院体験があり、退院後、グループホームで暮らし、現在は一人暮らしをしている。ファッション系の専門学校で勉強中。
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8就労について
Q.障害をお持ちの方が働けるとしたら、どのようなことが必要だと思いますか

「もし、自分が働くとしたら……、やはり、社会に求めることというよりは、自分が、『いつも分かってくれない』とずっと思っていたのですね、26年間とまではいかないですけど。自分を誰も分かってくれないと結構早い段階で思ってしまっていた、だから社会に分かってもらうことを求めていたのですけど、最近は違うなと思い始めて。自分が分かってもらう努力をしないで、社会に分かってもらおうなんて都合が良すぎるなと思って……。

授業の中で先生にプレゼンテーションしたら、『なんか里奈ちゃんはね、主観が強すぎるんだよぉ。モノ作りは、私は圧倒的に共感だと思っている』と言われて、その時に、『あ、そっか、自分は共感してもらえるようなモノを作ってこなかったな』と思って。別にそれが悪いというわけではないのですけど、もし分かってもらいたいのだったら、やはり自分も分かってもらう努力をしなければいけないし。

でも、自分が分かってもらう努力をするためには、やはり自分は結構マイペースなのですけど、人のことを分かろうとしないで、人から分かってもらおうと思うのはいけないなと思って。まずは自分が人のことをもっと分かってあげられるようにならなければいけないなと。だから病気になる前は、社会にばかり求めていたのが、最近になって、あ、違かったなと。自分が何も与えないで、求めるのはおかしいなというふうに思っています。」

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